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『ROADSHOW ロードショー』2008年1月号 [2007/12]

2007年12月6日木曜日。
本日のニュース。アメリカでまた銃乱射事件。ショッピングモールで8人死亡。20歳の犯人は自殺。
有馬記念、ファン投票1位にウォッカ。3歳牝馬初。

マンガ喫茶の横にカフェがついている--
そういう喫茶店で仕事の打ち合わせをしている最中、
40分ほど中空きがあったので、雑誌を手にする。

『ROADSHOW ロードショー』2008年1月号
◆特集「ゴシップ大好き! 2007ハリウッド・ニュースの真相を追え!」
★『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』DVD大解剖

「これ読んでても全然映画が観たくならないんだよなあ」
ページを閉じて、一緒に仕事をしている編集者に言った感想がこれ。
ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップ。
ナウ、絶対欠かせない3大スター、彼らのプライベートが一番の見もの。
他にも俳優・女優(誌面では一様に"セレブ”と呼ばれている)の私生活や生き方や、
怪しげな噂やらが雑誌の核になっている。
うーん。映画雑誌ってこういうものだったんだろうか。
そんな気もするし、そうでもない気もするし。
子供の頃を思い出す。

今から30年前くらい。
小中学校の友達に映画好きがいて、掃除の時間によく話していた。
「俺はジョディ・フォスターがいいと思うね」
「いや、テイタム・オニールの方が絶対かわいい」
「ちょっと待って、イザベル・アジャーニじゃないか、一人を選ぶとすれば」
少年たちが鼻の穴を広げて主張しあう。
そんな論争のネタ元になっていたのがこの『ロードショー』と
そして『スクリーン』だったと思う。

豪華なハリウッドを感じさせる『ロードショー』となぜか隠微な『スクリーン』。
映画というものにあこがれていたのは間違いはないが、その一方で
<ポルノ映画>を写真つきで紹介している青い印刷のページが実は実は重要で。
そういうものも含めて、大人の世界に触れている気分がたまらなかったんだと思う。
だから、雑誌を見て「激しく映画を観たくはなっていた」んだけれど、
それだからといって実際に観た映画はそんなになかった、
つーか観なくたって全然オッケーだったのだ。

そして現在。
「この『ロードショー』を読んだために映画を観たい」とは思わなくたって
やっぱり全然オッケーなんだろう。
どちらかっていうと、映画やDVDを観た後に、
出演してる俳優や女優のゴシップ記事を読んで楽しむ感じのものなのだ。
逆に言えば、映画自体が“ハリウッド・セレブ”と呼ばれる人たちを
ワイドショー的に楽しむための素材となっているわけ。
女性の欲望が日本の消費を支える今、当たり前の話。
少年たちのあこがれたものでは商売にならない。
30年前とはやっぱり変わっているのだから。

かと言って、俺自身が30年で変わったかというとそんなことなかったりする。
インタビューに答えているジョディ・フォスターの写真を見ながら、
「やっぱりジョディが最高なんだよ、な」
なんてニヤけてたりするわけだからさ。


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