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『Comfy』2008年3/1号 [2008/03]

2008年3月16日日曜日。
昨日のニュース。Jリーグ第2節、浦和が二連敗。オジェク監督辞めろの声。気が早すぎ。
名古屋のストイコビッチ監督、初勝利。今年の目標は5位以内だそうだ。
ついでにFC東京の城福監督も初勝利。今年は優勝か!? 超気が早すぎ。

comfy.jpg
『TV&TOWN Comfy』2008年3月1日号 長野こまち発行 定価400円
◆特集「信州ラーメン Next Break」
     次に時代を制するのはどんなラーメンだろう…

甥っ子の高校受験が終わったので、約一年ぶりに故郷の長野に行く。
新幹線あさまを降りて、とりあえず長野駅前の書店『平安堂』に入る。
場所は違うが、中高校生の頃には立ち読みやら待ち合わせやらトイレやらで
とってもお世話になった地元の大型書店。
わりと人が多い。ちょっと安心。

というわけで雑誌を探す。地元のヤツ。
高校時代に発行されていた『月刊ながの情報』というタウン誌があるかなあと思ったが、
さすがに25年たっていると存在しないらしい。
変わりに立派な紙と表紙のタウン誌があった。
『Comfy』。心地よいとかそういう意味だよなーとか思いながら400円支払う。

雑誌の大雑把な作りをいうと、
後半はダダダダーっと1か月分のテレビ番組表。
これで200円くらいの価値があるのだろう。

で、前半、頭にはタウン情報、というか、ファッション情報というか、
セレクトショップが載せられていて、今月のオススメ服とかが紹介されていて、
その後には各セレクトショップ一押しのグッズの通販コーナーがある。
パソコンや携帯からでも買える通販。えっ、通販!?

ちょっと意外だったが、なるほどなーと思う。
気が遠くなるほど広い長野県ならではなのかもしれない。
長野市の店の情報を書かれても南の飯田市とか伊那市の人にはまったく関係ない。
松本市の情報を野沢温泉や志賀高原の人が読んでも困ってしまう。
吉祥寺のタウン誌に神奈川県平塚あたりの店の情報が載ってる感じ。
だから通販。
実際買われるかどうかは別にして、
雑誌の土台を支える広告収入になっているのだろう。
通販カタログ的ファッション誌とテレビ情報誌のサンドイッチ作戦。
なかなかうまいやり方だと思う。

で、その間に挟まっているのが今号の特集。
テーマは「信州ラーメン」。
漫画の『ラーメン発見伝』で信州ラーメンのことをやっていことを思い出す。
中身はよく読んでないので覚えてないけど。

で、読んで、驚いた。
「うまそう!」
「そそられる!」
「一度は食べてみたい!」
というラーメン特集において当たり前のような感想が、読んでもまったく湧いてこないのだ。
いや、これは誌面作りの失敗とかではなく、
どうも編集サイドの狙い通りである……という気がする。

実際、ラーメンの写真&印刷がぐっと来ないせいもあるのだが、
なによりも
「このラーメン食ってうまかったんだーーーーーー!!」
というようなことがまったく書かれていないのだ。
じゃあ、何を書いてあるんだ? ということになる。

理念である。

まず大前提なのが
「信州ラーメン」という名のご当地ラーメンのようなものはない、ということ。
そんなラーメン未発達の地で、
「信州ラーメン」をおいしく進化させようとがんばってる職人たちがいる。
彼らはラーメンを愛し、そして信州を愛している。
そんな彼らが未来を探して、新しいラーメンに挑戦してみる。
で、できあがったのがこのさまざまなラーメン。

もし読者のあなたが、ラーメン好きならば、一度食べてみたらどうだろうか。
きっと職人の心意気に打たれて、信州のことが好きになるはずだ。
もし読者のあんたが、信州好きならば、一度食べてみたらどうだろうか。
きっと「信州ラーメン」の未来を感じて、信州に希望を抱くはずだ。

そういう理念をとうとうと述べているのが今号のラーメン特集なのだ。

いやあ、自分も長野で18年間育ったんで、知ってはいたんだけど、これほどまでとは。
長野県の人は、理想や理屈が大好き。下手したら三度の飯よりも好き。
汚いことに手を染めて、泥んこ道を進みながら現実的に生きるより、
貧しさに耐えて、いや貧しさを糧にして、理想を語って生きていく。
だから、田中康夫を平気で知事に二度も選んじゃうし、
一瞬総理をやった羽田元首相は省エネスーツとか着て自慢げな顔ができる。
そういう長野県民的特質には気づいてはいました。
もちろん、自分自身の中ににも。

べつに、理念を大切にすることは悪いことじゃない。
もちろん理想を掲げることも大事なこと。
人それぞれ、自分がそれでよければそれでいいことだし。
ただ、焼肉とか、セックスとか、ギャンブルとか、
もう理屈じゃ制御できない自分ってのもいると思うのよ。自分の中に。
そういう自分ってわりとみんな好きでしょ。
だから、ラーメンとかは理屈にしないほうがいいかなと。
医者からメタボだと言われているのに、
欲望についつい負けて食べて、反省して、その繰り返し。
そういう現実こそが、おいしいんですよ。
生きてる実感があるというか。

甥っ子には、高校卒業したら、ぜひ一度は長野を離れて、
東京とかに出てきて一人暮らししてほしいなと思いました。
まだ高校に入学できるかどうかも決まってないので超気が早いんですけど。


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