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『CIRCUS』2008年6月号 [2008/05]

2008年5月14日水曜日。
昨日のニュース。千葉ロッテマリーンズの新人投手・唐川侑己が3戦3連勝。
この3月までは高校生だった18歳。
3戦24イニングで四球が1だって。制球力というより精神力がすげえ。

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『CIRCUS』月刊サーカス 2008年6月号 KKベストセラーズ 680円
●大特集「すべらない結婚」
●第2特集「25~35歳の貯金白書」

なんか古臭い雑誌だなあ。というのが第一印象。
いやべつに、けなしているわけじゃなくて。
20年くらい前の感じ。
雑誌がまだ若者の文化を、特にサブカル部門を引っ張ってた時代の匂いがする。

特集の「結婚」も、
一応「みんなホントは結婚したいんだ、でもできないんだ、じゃあ何をすればいいんだ」
というようなテーマで、なんつーか『SPA!』風な今どきテキストのりなんだけど、
「でも結婚なんかできなくたっていいんじゃないの」
という本音というか、心積もりがちらほら感じられる。

大槻ケンジにピエール瀧などのコラムやバカ写真、
トータルテンボスらによる<楽勉DVD紹介>、
それにハンバーガー食べ比べ特集なんかを読んでいると、

「この雑誌は『宝島』だろ、カラーになって大判になった頃の。
 あれを作ってた人や読んでた若者が作ってるんだろ、これ」

と断言したくなってしまう。
そういう雑誌がコンビニの棚にまだ並んでいるのが
ちょっとうれしくもあるのだが。

まー久しぶりに、暇つぶしらしい暇つぶしができる楽しい雑誌だったので
ぜひ発行し続けてほしいなと思ったのだが、
なにより、この680円という高めの値段を払っても
読み続けたいと思ったのが、南野陽子の対談であった。

<NANNO PRESENTS 賢者の贈り物>という連載で今回が16回目。
対談、というより南野陽子によるインタビューなのだが、
これが素ん晴らしく面白い。
今回の相手は、元ブランキー・ジェット・シティのロッカー・浅井健一。

天然。大物。さすがは若くして頂点に登りつめた超人気アイドルである。
南野陽子のインタビューは大胆不敵、
決して相手に迎合することなく自分のペースで進んでいく。
時には相手とかみ合ってなかったりするのだが全然気にしない。
もともと、相手のことをよく知らないまま話をしてるんだから。
でも結果、ピントがぴったり合って相手の感情にタッチしている。
お見事である。

で、思った。
20年くらい前、『宝島』を読んでた頃、
バンドマンや劇団員、自主映画なんかを作っていた俺たちは

「いつか自分の作りたい音楽とか芝居とか映画とかやってやる。
 で、有名になってやる!!」

みたいな気持ちと同時に、

「雑誌とかで南野陽子にインタビューされてみたい…」

と密かに思っていたんじゃないかと。
自分でも意識しないうちに。
もちろん、インタビューアーは南野陽子じゃなくていいんだけど。
<タモリ倶楽部>に出てみたい、でもいいんだけど。
そういう小さな野望というかイメージが載っていたのが
あの頃のサブカルっぽい若者雑誌だったのではないかと。

がんばれ『CIRCUS』!
がんばれロッテの高卒ルーキー!
終わらないのがファンタジーでしょ。


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