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『モーニング』 [2008/06]

羽田空港で買って、新千歳へ向かう飛行機の中で読んだ。

おっさんの漫画雑誌だ。

『モーニング』自体がそうなったのもあるし、
読み手である俺が若くなくなったせいでもあるのだが、
読んでてこんなにときめかないとは正直ビックリした。

いつかこんなカッコいい男になりたい。
いつかこんな恋をしたい。
いつかこんなバカになりたい。

漫画雑誌というものは、
そういう憧れみたいなものが詰め込まれた、
金はないけど希望だけはある貧乏人のための、
弁当つきチケットなのだということが激しくわかった。
俺にとっては。
たぶん、子供の頃からずっと。

漫画だけじゃなく、雑誌やテレビや映画もそうなんだけど、
客が年寄りだからって、
なにかとおっさんおばさんの視点で話を進めるのはやめてほしい。
そんなのはわかりやすさを言い訳にした手抜きでしょ。

映画『イースタン・プロミス』が面白かったのは、
登場人物たちが、人間としての弱さや、
いつまでたってもガキな部分を不様にさらけだしながら戦っているからなんだな。

男は、決して完成したりはしないものだもん。
200806191744000.jpg

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