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『月刊サンデーGX』 [2008/07]

2008年7月28日月曜日。
一昨日のニュース。日大鶴ヶ丘高校が夏の甲子園出場を決める。
明治大学和泉校舎に近いし、
雑誌の撮影でも教室を借りたことがあるし、
なんか地元な感じでうれしい。試合を甲子園に見に行きたい。

sundaygx.jpg
『月刊サンデーGX(ジェネックス)』2008年8月号 500円 小学館

2008年8月号で、創刊8周年記念号だそうである。
8が三つも並んでいてうれしい。
高校の時、サッカーの部活でもらった背番号が8だったので、以来、8が好き。

「世界観」という言葉がありますよね。
で、この言葉には二つの意味があって。使い方というか。

一つは、ま、これが本来の使い方なんだろうけど、
「現実の世界の見方、社会のとらえ方」という意味。
「社長の持つ新しい世界観が、企業を成功に導いた」みたいな。

もう一個が今よく使われるやつで、
「物語などの舞台設定」を全般的に語るための言葉。
「俺、このアニメの世界観が好きなんだよね」とか
「いままでにない世界観を実現した新世代ゲーム」とかのやつ。

ぜんぜん違う方向の二つの言葉なんだけど、
この『サンデーGX』を皇居の横に座って読んでるとき思ったのが、

漫画家が持ってる“現実に対する世界観”と
作品の中で描いている“物語の世界観”が
一致したり、重なっているように感じられないと
俺にとっては漫画って面白くないんだなっていうこと。
はたと思った。

たまたまなんだけど、
巻頭で『素晴らしき世界』を描いている浅野いにおさんと
その次に載ってる『新・吼えよペン』を描いている島本和彦さんには
取材で会ったことがあって。

ああ、漫画通りの人なんだなって。
彼らが見ている世界と、描いている世界が
しっくり向かい合せの鏡になっているというか。
だから面白いなって思ったんだけど。
漫画も本人も。

で、今日のポイントはその次に掲載されている
『ブラック・ラグーン』という作品。

初めて読んだんだけど、
とにかくいっぱい登場人物がいるらしく、
しかも頭から終わりまでドンパチ戦闘アクションシーンなんで、
いったいどんな物語なのか、
どんなキャラクターがどう活躍しているのか、
初めて読んだ俺には超ちんぷんかんぷん。

だけど、なのに、なんだか面白い。
この作品を描いている広江礼威さんという人が
普段から見ている“現実の世界”がなんとなくだけど伝わってくるから。
たぶん。
「銃器が本当に好きなんだろうな…」という以外の部分で。

たった一話しか読んでなくていろいろ言っちゃいけないんだけど。
すっごく混んでいる巨大な寿司屋で、
大勢の客、
しかも恐そうな客がバンバン頼む注文をはじからすちゃすちゃと握っていき、
お会計の時にはどう暗記してどう暗算したのか、
「2850円になります」とさらっと言うような、
そんなカッコいい寿司屋にいっしょに行ってみたいと思いました。

最近の漫画、特にファンタジー系の漫画を読んでると、
無理やり創り出した世界観を説明することに
とにかく一所懸命になってる漫画にしょっちゅう出くわして、
何が描きたいのかわからなくなってて、こりゃ読んでるほうもつらいよ、
なんてことが多くって。

だったら作品の世界観とかは思い切って忘れちゃって、
自分の世界観をどう伝えるかで勝負してみればって、
勝手なこと言ってますが、んなこと思ってて。

『ブラック・ラグーン』を3回くらい読んで、
そのあと『新・吼えよペン』をもう一度読んで、
その辺の気持ちを再確認しました。

とか言いながら、
18年ぶりの甲子園出場となる日鶴が、
甲子園に棲む魔物というか雰囲気に飲まれまくって、
自分たちのプレーを全然できなくて、
負けて泣いちゃうシーンとか、実は見たい気もしてます。


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