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『モーニング・ツー』 [2009/01]

仕事の内容、職種を訊かれた時。

フリーライターです。
フリーのライターです。
フリーランスのライターです。
漫画雑誌とかのライターです。
ライティングフォーマガジーン。

などなどと答える。
mornig2.jpg
25歳くらいの時、フリーライターと答えていた頃、よく
「ああ、フリーターですか」と相手に言われて、
まあ、その後、話があっちゃこっちゃになると困るので、

いえいえ、雑誌とかの記事を書いているんですよ。

と一応答え直すことが多かったのだが、
そのたんびに

(雑誌関係の仕事ではありますが、実はフリーターと同じなんですよ)

と思っていた。というか、今も思っている。
もともとバイトで始めた仕事だし。

おんなじ410円。
競馬新聞を買おうかと思っていたのだが、やめて
『モーニング・ツー』を買う。
モーニングのスーパー増刊。
「NO CONCEPT NO TARGET NO RULE!!」
がキャッチフレーズ。

自由な漫画雑誌、ということだろう。

フリー、自由という言葉には二つの捉え方があって、

一つは「何者にも、何事にも束縛されない」という意味で、
もう一つは「自由自在にやれる」という意味だと思う。

「漫画を描いて、自由自在に表現できる」
ということは、漫画家にとって、まあ永遠不滅の目標だろうから、
ずっと到達できない地点なんだと思うんだけど。

この「自由な漫画雑誌」を読んで、
面白かった漫画を読んだ時には、

「作者が自分で好きになれるくらいまでには自由自在に表現できている」

という地点まで漫画家が行っているんだろうなーと感じた。
逆に面白くなかった時には、その漫画家に対して

「何事にも束縛されないがために、読者の感情も無視しているのでは?」

という感想を持った。
そういう意味で、まさに「自由」の意味を感じさせてくれる雑誌だった。

フリーライターの「フリー」は、
「何事にも束縛されない」という意味ではなく、
もちろん「自由自在」なんてことはなく、
ただの「無所属」ということなのだが、
漫画家はもちろん無所属、
今は、会社員や政治家までいつ無所属になるかわからないという時代。

だからかな、
ここ10年くらいは職種を訊かれると「フリー」はつけない。
「ライターです」
ということが多い。
ま、気持ち的には、ただの「ター」なんだけど。


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