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狩り [2010/09]

シルバーウィークの真ん中、
混雑の間隙を縫って茨城に行った。
fukurodaneko.jpg
奥久慈で軍鶏と、“日本一うまいコシヒカリ”を食べ、
日立でタコシャブシャブを食べ、
最後に鉾田市で“狩り”をした。

メロン狩り、初体験。

鉾田市はなんでも“日本一メロンの出荷が多い”場所らしい。

さて、狩り、という名のつくメロン狩りだが、
他の果物狩り同様、
ごくりと唾を飲みながらショットガンを構えたり、
そろりそろりと近づいて突然爪を立てたりしないため、
命の危険や、
手に汗握る緊張感を感じたりはしないのだが、
それでもわりとスリリングなものだった。

例えば比べてみると、
イチゴ狩りは、なんというか、飽きる狩りだ。
食べているうちになんかもういらなくなってきて、
酸っぱいあくびが出てくる感じ。

さくらんぼ狩りは、ビックリするほど美味しいんだけれど、
ぶらさがってるどの獲物も素晴らしいし、
獲っているうちにどれが美味しいかわかってくるので、
どんどんドキドキしなくなっていく。

だが、メロン狩りは、狩る者を緊張させる狩りである。

今回はファミリーコース、
最初に1個のマスクメロンを父母息子ふたりの四人で食べて、
それからハウスに行って3個のメロンを狩るというコース。

そう、狩るのが3個だけなのだ。

1個は長男、2個目は母、そして3個目は次男が選んで、
ハサミでヘタの上部をちょきんと切って持って帰るわけなのだが、
ほら、大きさが違うでしょ、メロンって。

葉っぱが黄色く枯れている、
のが熟しているサインだそうだが、
その完熟メロンの中からなるべく大きいものを獲りたい、
狩りたいと思うのが人情。

一度ハサミを入れたら、もう取り返しはつかない。
スナイパーのような視線でメロンを見比べて、
ずっしりと重い、最高の獲物を狩るのだ!!

そんな野望を胸に秘めながら、メロンを狩った。

チョキ! チョキ! チョキ!
ずしっ、ずっしん、ずっしりりん。

今日はなかなかいい狩りができたぜ…
というような顔をしてわいわい盛り上がっていたら、
ハウスの入り口で終わるのを待っていた
お店のおねえさんがクスクスと笑っていた。

茨城をクルマで走っていると、“日本一”の字をよく見る。

たぶん、アンコウの出荷量も日本一だと思う。
まだ、季節じゃなかったので食べられなかったのだが。

あと、納豆も日本一かもしれない。

でも、納豆狩りはなんかイヤだ。
どうも想像がふくらみすぎる。


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