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『クジラと生きる』 [2011/05]

NHKのドキュメンタリー番組、
『クジラと生きる』を観た。
rokutokagakukan.jpg
捕鯨を続ける人々が生きる町、
和歌山県太地町の半年間のルポ。

『ザ・コーヴ』という反捕鯨映画が公開された後、
<シー・シェパード>ら反捕鯨団体が太地町にやってきて、
捕鯨漁師達に圧力をかけている様子--
それと、漁師たちとその家族の苦悩が映し出されている。

漁師を挑発し、
その仕事の邪魔をしている反捕鯨団体の人々に対し、
「こいつら、頭にくるほど愚かだなー」
と思いながら、
はっと自分の愚かさに気づく。

仕事をするということ、
生計を立てるということ、
自分とその家族の人生を守るということ、
人間が個人個人で持つ大切なもの…
価値観を理解して尊重すること--

それをひどく軽く考えている自分に気づいたからだ。

例えば、

被災した人たちには、
とりあえず東京でもどこでもいいから住んでもらって、
なんでもいいから仕事をしてもらって、
まずはお金を稼いでもらうのがいいんじゃないか…
なんて軽々しく思った瞬間があるだろ、俺。

漫画家をめざす人に、
どうせ売れないんだったら、
漫画家になるのをあきらめて、
別の仕事に就いたほうがいいんじゃないの…
なんて偉そうに語ったことがあるだろ、俺。

子育てに必死になっている母親たちに、
一生懸命なのはいいけど、
子供たちが大きくなった時に
子離れできなくて困るんじゃないの…
なんて余計なお節介を思ったことがあるだろ、俺。

自分自身に、
べつに今の仕事がなくなったって
俺は生きていける自信があるからさ、
自分の仕事に誇りなんか持つ必要もないし、
まわりの人たちに感謝なんかしなくたって
べつにいいじゃんかよ…
なんて言い訳してたりしないか、俺。

俺は、いったい
何と生きているんだろう。



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