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日産・エクストレイル [2012/10]

北海道の食べ物、
yougan.jpg
といえば何を頭に浮かべるだろうか?

とうもろこし、
毛蟹、
タラバガニ、
ホッケ、
ホッキ貝、
アスパラ、
ジンギスカン……

ま、なんでもだいたい美味しいのだが、
俺にとって北海道で一番好きな食べ物は
「サガリ」だ。


焼肉屋で食べるハラミの仲間、サガリ。

東京で食べるハラミより
ドガッとしていて、
肉肉しくて、
ムシャムシャモグモグ頬張る感じ。

ああ、肉だ肉だ。
そうつぶやきながら噛む。

日産のアウトドア車、エクストレイルには
この「サガリ」のイメージがある。


エクストレイルに乗って行ったのは東北だった。

ちょっくらデケーなあ、
だけども威張ってる感じはねえし、
ビシビシ荒野を走るっつーもんでもねえし、
もっと男っぺえクルマかと思ってたが、
走りはまんず安定してるし……

なんというか、
見かけよりハード指向じゃなくて
ざっくり優しいクルマだった。

快適すぎる高速を降りて、
水たまりがいっぱいある砂利道にも入ってみたが、
やっぱり優しい運転感。

「はいはい、お遊びはそのへんにして
 舗装された道路を普通に走って行きなさ~い。」

そうクルマに諭された気がした。


サガリを初めて食べたのは
北海道・浦河の焼肉屋。

だだっ広い店、若い夫婦が経営していたのだが、
奥さんが妊婦だった。

北海道でよく見かけるように、
ざっくばらんな笑顔で、
余計な御愛想は振り撒かずに、
ドンドンガガーっと
元気いっぱいでお客にサービスしてくれる。

ああ、この店も
やっぱり北海道らしく、
奥さんが仕切ってんだなーと思った。

帯広の老舗焼肉屋でも
老若さまざまな女性店員が
店内を走りながら
サガリを次々と持ってきてくれた。

静内の居酒屋も忘れられない。

でっかい女主人が、
客全員をまるで自分の家族のように扱いながら
大笑いで商売しているのだが……
その一方で、
ホントの家族であるご主人は
カウンターに小さく座って、
奥さんに対する愚痴とかをこぼしていた。


うむうむ。

俺にとって、
日産エクストレイルは、
「サガリ」そのものというよりも
「サガリ」のような
北海道の女の人たちに似ているのだ。

エクストレイルを運転していると、
クルマを走らせている、
というより
クルマという手のひらに乗せられてる感じがする。

可憐な女性をエスコートしている……
ってのとは真逆、
たくましい女性に背中を叩かれている!!
という感覚。

だから、エクストレイルは
黒でも青でもシルバーでもそれなりにカッコいいが、
やっぱり赤がいいと思う。

それは、
血が滴るサガリの色でもあり、
北海道女性たちの
寒風に晒された頬っぺたの色や
なぜだか赤すぎるクチビルの色と
重なるからなのかもしれない。






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