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ホンダ・フィットハイブリッド [2012/11]

旅行に行った時、スーパーに行くのが好きだ。
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大手の巨大チェーンスーパーでもいいけど、
できれば、地元の会社がやってるスーパーがいい。

東京では見たことのない食べ物が売っていて、
発見の喜びに浸れることがよくある。

青森に行った時、
小さめのスーパーで買ったのが
南部せんべい。

南部せんべいというと、
胡麻かピーナッツが入った丸いやつ、
どっちかっていうと甘いタイプのものしか
食べたことがなかった。

というか、それだけだと思っていた。

違った。

そのスーパーには
胡麻はもちろん、ヒマワリの種やら、
バターやら、チーズやら、醤油やら、
いろんな風味の南部せんべいが売っていた。

違ったのは味だけじゃない。
形が丸くなかったりもする。

四角いの、
丸くても小判型なの、
小さく割れてるの、
丸の周りの“みみ”だけ入ってるの……
と、形状もさまざま。

そして、固さもいろいろなのだった。


ホンダのコンパクトカー、
フィット・ハイブリッドの中には
小人がいっぱい住んでいると思う。
運転を補助する小人が。

例えば、アクセル。

信号待ち、青に変わって発進!
あ、ちょっと急に踏みすぎたかな、
と思った瞬間、
数人の小人がアクセルを軽く押し上げて
スムーズな加速にしてくれる。

逆にのんびり踏んでると
小人がいっしょにアクセルを踏んでくれて
ちょうどいい塩梅にスピードを上げてくれる。

ハンドルも
あれ、曲げたりなかったかな…
と思った瞬間、
くいっと回してくれる小人の力を感じる。

あ、信号が赤だから止まろう…
スピードを落としていくと、
勝手にエンジンを切ってくれる小人もいる。

数えたことはないが、
30人くらいの小人が働いている気がする。

なんとなく頼りになる感じもあるが、
正直、運転しててうるさく思う時も多い。

悪いけど、ちょっと寝ててくれる?
俺の好きなように運転したいんで。
みたいな。


まあ、でも、
フィットで長い旅をしていると
不安や孤独を抱える時もあるかもしれない。

外観や内側のデザインのせいか、
“小型宇宙船”を操縦してる感じがあるんで。

ひとりぼっち、
このまま目的地の惑星にたどり着けず、
宇宙を漂流し続けるのでは…!?

だ、誰か、俺の相手をしてくれ…!!

そんな妄想に襲われても、
クルマの中の小人がいれば気が休まるかもしれない。
目には見えないが。
いや、見えたら逆に危ないのだが。


バリッボリッ、ガリッコリッ。

新発見したさまざまな味・形状・固さの
南部せんべいを食べながら、
ビジネスホテルの部屋でビールを飲む。

長方形で、
激しく硬いタイプのバター胡麻味が
酒によく合って、止まらなかった。

翌日も
スーパーに行って何種類か買って、
旅を続けた。


もしもフィットに乗って長旅をする時は
多めに南部せんべいを買っておくといいだろう。

運転中、小人がうるさく感じたら、
袋を開けてそのへんに置いておこう。

カリポリカリポリカリポリリ。

食べることに夢中になって、
運転の補助をやめてくれるはずだ。

ガリボリガリボリガリボリリ。

さて、30人の小人のみなさんは、
どの味が気に入るのだろうか。



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