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『マザー』 [2014/10]

楳図かずお監督作品、
映画『マザーMother』を新宿ピカデリーで観た。
スペイン村.jpg
朝9時からの回。
観客は自分も入れて5人だった。

映画は面白かった。

楳図かずおファンでなければ、
チケット代の1800円は高いと思うだろう。
500円くらいだったら
「ああ、面白かったねー」
と笑顔で帰ると思う。

楳図かずおファンなら、
1800円はちょうどいいくらい。

楳図監督本人の電話の声が聴けるし、
『おろち』がいちばん好きだというヒロインは
楳図さんの女子部分を代表している感じだし、
ところどころのお茶目な感じも
楳図さんを感じさせてくれて、
楽しくなる。

例えば、
旧家の壁に飾ってある写真。
おじいさんとおばあさん、
おとうさんとおかあさん、
そして、その横に犬。

ギャグなのかもしれないし、
そうでなく
奈良とか和歌山とかでは
犬の写真を飾るのも普通のことかもしれないとも思える。

どこを切っても楳図さん、
そんな映画だった。

楳図かずお役の片岡愛之助は
ちょっと太目すぎるかなあと思ったけど、
他のキャラクターが
だんだん楳図さん自身に感じられてくる。

お母さん役の真行寺君枝も、
蜘蛛を怖がっているのを見ていると、
なんだか楳図さんに似ているように感じる。

この映画の世界では、
キャラクターたち全員が楳図さんなのだ。


今日は吉祥寺でユニクロがオープンした。

その広告には楳図さんが出ていた。

地域密着型のユニクロにするらしい。

どうせなら、
赤と白のボーダーのシャツも売ればいいのにな
と思った。

吉祥寺を歩いている人全員が
楳図かずおスタイル。

赤白のシャツで、
背筋をぴんと伸ばして、
手をしっかり振って、
笑顔で散歩している。

一度、
そんな楳図ワールドに住んでみたいと思った。


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