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劇場版ゴーオンキバ [2008/08]

2008年8月25日月曜日。

この前の土曜日、次男をばあちゃんに見てもらって、映画館へ。
劇場版『炎神戦隊ゴーオンジャー』と『仮面ライダーキバ』を鑑賞に。

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面白かった。
この二本とオマケ映画を合わせて、二時間弱。
とにかく子供たちに見せなきゃいけないことをどんどん見せてくる。
飽きさせないように矢継ぎ早に。

でっかいポップコーンを食べながら見ていた長男4歳は、
「ゴーオンブルーが侍のみなさんに追いかけられてたのが一番面白かった」
そうである。

あと、帰りの電車の中で、
「渡(キバの人)がとーちゃんの音也と別れたでしょ」
と、その場面を思い出して泣きそうになっていた。
そのシーンを観ている時、俺の腕をつかんでいたんで、
(どーしたんだこいつ、ションベンでも我慢してんのか?)
と思っていたけど、
一応話の筋はわかって観ていたらしい。
失礼しました。

一応話はわかりながらも、
楽しんでいるのは走ったり戦ったりするシーン。
ロボとか合体とかオムレツとか、
新しい仮面ライダーの爪が伸びるところとか。

客にとって重要なのは物語やテーマじゃなくて、
笑いとかアクションとか泣きたくなることなんだ!
という当り前のことを
肝に銘じたいと思いました。

優駿となでしこ [2008/08]

2008年8月23日土曜日。

友人が、本と映画について書き込む共有ブログを立ち上げたことをきっかけに、
久しぶりに何度目かの『優駿』を読んでいる。
雑誌のほうではない、宮本輝の小説のほう。

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その最中に北京オリンピックの女子サッカーで、
日本代表<なでしこ>が準決勝に負け、3位決定戦で負けた。
このチームは前から好きだったんだけど、
この二つの負け試合を見て大好きになった。

なでしこのサッカーは、
ツータッチを基本にした早いボール回しのサッカーで、
それはそれで面白くて魅力はあるんだけど、
今回のオリンピックの試合、特に負けた二試合は
一人ひとりの個性が丸出しになっていてドキドキした。

走力ではなくセンスで勝負する沢、その気持ちが丸見えになってる顔。
GK福元のキックを敵より先に触ることで、弱気を封じようとする永里。
フリーキックを蹴る前、頭の中に描いた弾道を信じようと笑みを見せる宮間。
スピードの少なさから相手に狙われ、その弱さに挑むようにサイドアタックする矢野。

他の選手も個性が光っていて、まるで『ドカベン』を読むように見ていたのだが、
特に好きだったのは阪口の終盤のドリブル。
もうほぼ負けが決定している中で、相手のボールを奪い、上がる。
パスコースを探して胸をまっすぐに立てる。
その胸の奥にある「負けている、負けそうだ」という状況を超えてやろうという気持ち、
大げさに言えば、
サッカーという競技をしている自分自身への愛情を強く感じた。

今回、なでしこはメダルを取れなかったけれど、
そんなことはどうでもよかった。
つーか、むしろ取れなくてよかった。
物語を適当なところで終わらせてほしくないから。
もちろん、闘っているなでしこたちは悔しいだろうけど。

『優駿』は、オラシオンという馬を中心にして、
その一頭の馬が生まれてからダービーに出走するまでの期間に
かかわった人間たちの戦いを描いた物語だが、
そのかかわる人間たちの弱さと強さがたまらなく愛おしくて、
何度も読んでは何度も泣いて、
そのたび北海道の牧場へ行きたくなっている。

最後にオラシオンはダービーに勝つんだっけ?
あれ、よく覚えてないや、
だって、そんなことはどうでもいいんだもん、と思って読んでいる。

この夏、俺には終わらない物語が一つ増えたのだ。

アフロ [2008/08]

2008年8月13日水曜日。

子供の幼稚園が夏休みのため、いつもより忙しい日々。
今日は電車のポケモンスタンプラリーに引き続き、
三鷹と吉祥寺のセブンイレブンをまわり、
ポケモンのスタンプを集め回る。

長男18キロを自転車の後ろに乗せ、
次男10キロを抱っこ紐で抱えて炎天下を二時間強。
高校時代のサッカー合宿を思い出す。

そんな中、考えているのはこの前創刊した新雑誌「A-FLOW」のこと。

創刊号で少し手伝ったものの、
あんまりにも俺にとっては魅力がない雑誌が出来上がり、
今後も仕事していいものか、非常に考えている。

雑誌のトータルテーマは
「しばらく焦らずブラブラして、いつか賢く成功しようよ」
という、いかにも現代の若者向けなテーマなんだけど、

オリンピックの柔道、谷本歩実さんとか、
サッカーのなでしことかの戦いを見ていると、

「そんなテーマは間違っている」
と思ってしまう。

自転車で帰ってきたら、
隣に住んでる大家さんのおばあちゃんに会って、

「ホントに日本の男はダメなのよ。あなたは別だけどね」

と1歳になったばかりの次男が話し掛けられていた。
ホントにそうだよな。
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ヤングサンデー最終号 [2008/08]

2008年8月3日日曜日。
昨日のニュース。赤塚不二夫氏が死去。72歳。

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「漫画家ってカッコいい」

ずっとそう思ってきたし、今もそう思っている。
逆に言えば、

「カッコよくないと漫画家じゃない」

なんつーことまで思ってしまう。

もちろん、ルックスとかの意味じゃなくて、
生き方というか、存在という意味なんだけど。

ヤングサンデーの最終号が7月31日に発売された。
その休刊号は、取材中の札幌の書店で見てみた。

さびしいなあと思った。

それはヤングサンデーがなくなるからじゃなくて、
漫画家の言葉がほとんど掲載されていなかったからだ。

自分の仕事を離れて、
完全な読者としての感想なんだけど、
最終号には作家のコメントをできる限り載せてほしかった。

次はどこどこで描きますから応援してください、
的なありきたりのコメントでもいいし、
ふざけんなヤングサンデー!
的な恨み節でもいいと思う。
以前に人気作品を連載していた漫画家や原作者の
コメントも正直聞きたかった。

ヤングサンデー最後のページの言葉、
「ご愛読ありがとうございました。」
を見て、
その“潔い感じ”を全然かっちょイイと思えなかった。

“潔さ”なんていうのは、
自分を削って描いて、
いつ描けなくなっちゃうかわからない、
そんな“死”とすれすれに生きている漫画家にとっては、
最も遠い言葉だと思っているから。

動かせない常識、確固たる社会のシステム、
そういう不自由なものに対して、
自分の個性を突き詰めながら
自由という最強の武器を磨いて生き抜くのが
漫画家だと思っているから。

当たり前のことをウダウダ書いててなんか馬鹿みたいだな。
ニャロメー!


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