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『僕の大事なコレクション』 [2010/01]

イライジャ・ウッド主演のもう一つの『指輪物語』?
DVDで映画『僕の大事なコレクション』を観た。
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どうして僕はユダヤ人になったんだろう?
どうやって俺はウクライナ人になっているんだろう?

自分の成り立ちを解明していくロードムービーだが、
俺は、成り立ちを考える必要がない“日本人”なので、
主人公たちの渇望が微妙にわからなかったが、
絵がきれいだし、役者の顔がいいので楽しめた。

特に、犬。
素晴らしい顔と演技だった。

『江ぐち』は閉店まであと残り三日の金曜日、
午前中に行って、やっぱり行列していたのでいったんはあきらめたが、
あきらめきれずに午後4時に並んで、食べた。

次男はジジババのところだったので、
妻と長男と三人で。

「ビール1本にサイダー1本、チャシュー2皿、1枚はもやしで」

知り合いが来ていて小瓶1本おごってもらって、
お皿をもう1枚追加して、
もう1本中瓶も追加して、
で、その後ラーメンはだらだら悩んだが結局、

「五目の大盛りに、ワンタンメン」、

よそでは食べられない竹の子(メンマ)を
『僕の大事なコレクション』のようにジップロックに入れることもなく、
普通に食べ終わった。

「お世話になりましたー」

勘定を払って帰る時、声をかけられた。
ホントになくなるんだ、そう思った。

どのように俺は“江ぐち人”になったんだっけ?
いろいろ思い出した。




『かいじゅうたちのいるところ』 [2010/01]

午後1時半。
昼飯時からちょっとずらして『江ぐち』へ。
びっくりした。
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「売り切れ」

張り紙が張ってある。
20年以上通っているが、『江ぐち』で初めて見た文面。
地下の店の様子を見に階段を下りてみると、
“売り切れ直前に間に合った人達”が店の外に並んでいる。

店の中ではない、店の外に並んでいるのだ。
これもまた尋常ではない事態。


次男がジジババのところにいるのでこれはチャンスと、
夕方、長男を連れてとしまえんの映画館へ。
『かいじゅうたちのいるところ』を吹替で観る。

お客さんはうちを入れて3組。
みんな子供連れだった。

映画は笑って泣いた。
主人公やかいじゅうのキャロルがあまりにも
うちの子供たちやその友だちたちにそっくりで。

そして、となりで映画を観ている長男の
鑑賞中の反応もまさに、
映画に登場する少年とかいじゅうたちにそっくりだった。

子供の恐怖にはいろんなものがある。

一つは、暗闇やお化け、目に見えないものに対する恐怖。
一つは、寂しさや頼りなさ、孤独に対する恐怖。
もう一つは、つまらない状態、退屈に対する恐怖。

この三つは、実は絡み合って出現することが多い。
どれも“愛情の不足感”が怖さを呼び起こすので。

さて今回、長男が一番発していたのは「VS.退屈」。

かいじゅうがウルトラヒーローかなんかと
戦うんじゃないのかという熱い期待が裏切られ、
でも帰ろうと言い出すほど面白くないわけじゃないし、
でもずっと観てるとなんか飽きてきて、
もっと面白いシーンがやってこないかとそわそわしている。

その感情が長男に恐怖を呼び起こしているのが
触れている肩ですごくわかる。

飢餓感なのだ。
もっと美味しいものをくれないと飢えてしまう。
その予感が恐怖を生み出す。

実は先週の土曜日に『かいじゅう』を観ようと、
吉祥寺の映画館へ子供なしで出かけたのだが、
あんまりにも並んでいたので観るのをやめた。
で、その並んでいる人達のほとんどが、
まだ親にはなってないと思われる若者たちだった。

俺とは全然違う感想を持つんだろうなあと
その風景を思い出して、ちょっと思った。


『江ぐち』に対して、
主人公の少年や長男のように
切実な飢餓感はべつに持ってはいない。
“喪失に対するじんわりした恐怖”は
大人の特権なのかもしれない。

あと3日。
果たして「チャシュー2枚にビール」と
もう一度カウンターで言えるのだろうか?



江ぐち [2010/01]

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自分の子供が20歳になったら、
いっしょに『江ぐち』に行って、
ビールを飲みながらチャシューをつまみ、
息子が頼むだろう五目ワンタンメン大盛りの中のワンタンを
ひとカケラかふたカケラ分けてもらって、
自分の頼んだもやしラーメンかなんかに入れて食べる。

もしくは、
子供の丼に入るはずだったワンタンが一つか二つ、
すでに俺のラーメンに紛れ込んでいて、
「いやっはっはっは、いただき!」
と子供に自慢しながら食べる。

ま、子供は20歳になってなくても18歳くらいでいいか、
そん時はおばちゃんに叱られるだろうか、
念のためにサイダーも一本頼んでおくか、
どうせバレるだろけど。

なんてことを夢想していたのだが、
『江ぐち』が今月いっぱいで一旦店を閉めるそうだ。

そうなのか?
そうなのだ。

ホントなのか?
ホントなのだ。

自問自答が止まらない。


『NHK趣味悠々テキスト』 [2010/01]

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取材で楳図かずお先生の家へおじゃました。

「まことちゃんハウス」は外から見てもカワイイが、
中に入ると素晴らしくステキだった。

この家がまんまロケットになって宇宙に飛んでいけばいいのに…
そう思ったので、つい口に出したら
楳図さんも、それはいいですねー、と楽しそうに笑っていた。

NHKの番組『趣味悠々』のテキスト、
『楳図かずおの今からでも描ける! 4コマ漫画入門』
というのを読んだ。
1050円。

ま、4コマ漫画の描き方を一から教えてくれて、
「がんばってやりたくなる」ドリルもついているテキスト本なのだが、
この雑誌は、
楳図かずおの漫画家人生を味わう意味でも楽しい本だった。

雑誌の役割の一つには
「入り口」を紹介する、つまり「門に入れてあげる」
ことが大きなものとしてあるのだが、
この入門テキストを読むと、
4コマ漫画を描きたくなるだけでなく、
楳図漫画をはじから読みたくなるという裏の仕掛けがあって
二重の入門書となっている。

そのせいで『わたしは真悟』や『神の左手悪魔の右手』や
『14歳』を読み直したくなって、
実際に『わたしは真悟』は読み直したのだが、
そのせいで東京タワーにも登りたくなっている。

今まで買ったことがなかったけれど、
この『趣味悠々』シリーズはお得な予感がビシビシ来ている。

次は、『デジタル一眼を手にローカル線めぐり』とかいう、
まさに二重三重の罠が仕掛けてありそうな
テキストを買おうかどうかと、うずうず。

「まことちゃんハウス」の玄関は蛇の頭。
蛇に飲まれるように楳図ワールドに入っていく仕掛け。

何かに飲み込まれる快感を最近忘れていた。
グワシ!


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東北物産展 [2010/01]

1月11日成人の日。
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大分旅最終日で、帰郷。

吉祥寺に帰ってきて、まずしたのは
ベイブレードのスタジアム探し。

ヨドバシカメラ、ユザワヤ、そして東急。

だが、どこにもない。
東急では、やはり“ベイ”を探している家族がいたが、
商品がひとつもないとのこと。

大分に旅行に行って、
彼の地のデパートで“ベイ”を購入できたことは、
長男にとってラッキーだったのだ。

本人はよくわかってないが。

夕飯は久しぶりにラーメンでも作って食べようかと思っていたが、
東急の催事場で『東北物産展』をやっていたので
ふらふらと立ち寄り、
夕食を買い集めて帰る。

米沢牛のコロッケとメンチカツ。
酒田の老舗料亭・香梅咲の焼き味噌おにぎり。
青森は大間産マグロの赤身弁当と中落ち弁当。

帰ってきて早々、旅行に行きたくなってきた。

バトルとゲット [2010/01]

1月10日。

大分旅六日目。
残りの地獄、血の池地獄と龍巻地獄をめぐって、
九重へドライブ。

日本一高くて長いという触れ込みの
『九重¨夢¨大吊橋』を渡る。

左手は見事な渓谷、
右手に数本の滝が流れ、そのいくつかは凍っている。確かに絶景。

高所恐怖症の俺としては、
渡り切れるか心配だったが、
なるべく景色を見ないようにして渡る。
それじゃ意味ないんだけど。

ただ、大吊橋よりも
行き帰りのクルマの運転のほうが怖かった。
急なカーブの連続、
狭い道、
スピードがおそくて
後続のクルマのみなさんには迷惑をかけただろう。

長男は、窮屈なチャイルドシートにくくりつけられていて終始グズリ気味。

旅館に帰ってきてから、兄弟喧嘩。

子供は、
なにかとバトルするとか、
なにかをゲットするとかの目標がないと
退屈してしまうのだ。

どんなに素晴らしい絵を見せられても
それだけでは飽きる。

漫画とおんなじ。
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地獄 [2010/01]

1月9日。

大分旅五日目。
大分市街から別府・鉄輪温泉へ。

長男待望の地獄めぐり。
鬼石坊主、海、山、かまど、鬼山、白池の
六地獄を歩いて回る。

山地獄では、残念ながらカバの口の中が見られなかったが、
鬼山地獄では獰猛なワニの餌やりを楽しめた。
かまど地獄では、兄弟二人で地獄蒸し卵を争うように食べていて、
ワニとあんまり変わらないな、うちのガキは、
という感想。

地獄めぐりの途中、
長男はジジババに百円もらって
二百円のガチャガチャをした模様。

ホント、くだらないことに大事な金を使って困る。
ま、そんなもんなんだろうが。

お年玉の残りは6円、
早く仕事して稼げるといいのにねえ。

地獄から帰って、旅館の風呂に浸かってたら、
うちの兄弟と同じ年頃の兄妹が入ってきた。
五歳と二歳くらい。
そして一生懸命に子供の頭や体を洗うお父さん。

うーん、癒される。

温泉自体もいいお湯だったが、その光景が疲れを取ってくれた。

いやはやどうして、
よその子供って、こんなにも可愛いんだろう。
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一枚いくら? [2010/01]

1月8日。

大分旅四日目。
長男のお年玉問題は終わらない。

JR大分駅のきっぷ売場、お釣りをくれとせがむ。

もちろんダメだと言うとふくれっつら。

そのくせ、大分駅のスタンプ押し場で、
一度失敗して、二度目に成功すると、
喜びのあまり、
スタンプの横に106円入り小判型ポチ袋を忘れていく始末。

大事なのかどうでもいいものなのか、本人もわからないのだ。

今日は電車に乗って臼杵へ。

国宝の臼杵石仏を見て回り、
臼杵城跡で遊び、
ふぐのコースをたらふく食べる。

石仏近くの土産売場では、
なんか買えるものがないかと探す長男だが、
百円のモノは無し。

この三つだけじゃなんにも買えない!
と、百円玉一枚、五円玉一枚、一円玉一枚を見つめながら
自暴自棄気味になるが、
駄菓子屋に行けばけっこうイケるぜと諭す。
ちょっと自信ないが。

ふぐは本場だけにかなりうまい。
味が濃い。

厚めに切った刺身をペロペロ食べる長男の姿に、

「それ一枚いくらかわかってんのか!」

と言いそうになった。

臼杵行きの電車で食べた吉野の鷄めしも
ふぐに負けないくらい美味しかった。
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残り106円。 [2010/01]

1月7日。

大分旅三日目。

水族館『うみたまご』と高崎山の猿動物園へ。

うみたまごでは、セイウチのミーちゃんのパフォーマンスに参加、
バシッ、
肩に気合いを入れてもらう。

そのショーを見て、
セイウチのぬいぐるみが欲しくなった長男だが、
お年玉の残りでは足りず。
小さなアナゴのマグネットを購入。
315円を使い、お年玉は残り111円に。

足をのばして初高速にチャレンジ、宇佐神宮へ。

おさい銭で五円玉を投げ込んだ長男、
残りわずかなことについに気がついて暗くなる。

で、夕飯の後、
料理屋のレジでお釣りをもらおうとする。
が、もちろんダメ。

「これはとうちゃんが働いて稼いだお金で払ったの。
そのお釣りだからおまえのものにはならないの」

二十歳になったら焼き鳥屋でバイトして稼ぐ、
そしたら自分で払って、お釣りももらう!
そう宣言する長男。

二十歳とは言わず、
十六歳くらいからどんどん働いてくださいな。
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ゆふいんの森 [2010/01]

1月6日。

大分二日目。
由布院から大分のホテルへ。

念願の特急列車、ゆふいんの森に乗る。

乗客は少ない。
同じ車両にはおばさん二人組だけ。

にぎり天、日本一のコロッケ、カラアゲ、鷄めしなどが旅のお供。

子供らは、JR九州のおねえさんたちに
制服を着せてもらったりしてゴキゲン。

大分に到着、
長男次男はトキハデパートで、ベイブレードを初購入。

ジジババからもらったお年玉、二千円を使って、
長男、五歳にして初めて自分のお金での買い物。

お釣り400円ちょっとをもらって、まるで増えたかのように喜んでいたが…。

夕飯は、以前に何度か来たこつこつ庵。
関さば寿司とだんご汁がうまい。
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