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背中 [2010/06]

親の背中を見て、子供は育つ。
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という言葉があるけれど、
逆じゃないかと思うときがある。

子供とその辺を歩いているとき、
携帯で写真を撮ったりするんだけれども、
正面より、背中の写真のほうが俺は好きだ。

親の俺が子供に背中を見せているとき、というのは大抵、
「はよ歩かんかい、ついて来いよこのガキが」
という気分でいる。

子供と面と向かっているとき、というのはほぼ
「そういうことしちゃカッコ悪いき、いかんぜよ」
と叱っている場合が多い。

で、
子供が先をすたすた歩いていたり、
親を無視して何かに没頭している最中、
子供は背中を見せてくれるんだけど、
「ああ、でっかくなったなあ」
とそういうときに親としてうれしさを感じて、
できれば背中を見て生きていきたいなあと思うのだ。

親は、子供たちを引っ張っていくんでなく、
後ろから微妙に突き放して見ていることだけが
子供たちを成長させていくんだもん。

だから、
子供の背中を見て、親は育つ。
そう思うのだ。

それとは全然べつに、
背中の写真が好きなのは昔からのこと。

ベッケンバウアー、クライフ、ジーコ、
そういう司令塔の選手の好きな写真はいつも
背中越しに横顔が見えて、
右手を前方に上げていた気がする。

高校時代、ディフェンダーだったせいかもしれないが。

決勝トーナメント、日本対パラグアイ。
遠藤と阿部と長谷部。
この三人の背中越しのカッコいい絵が見たいと思う
キックオフ1時間前。





宝塚記念 [2010/06]

『超電王トリロジー』の3本目、「ディエンド編」を観た。
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連作3本の中でいちばん面白かった。
『仮面ライダーディケイド』に登場したサブヒーロー、
お宝泥棒・仮面ライダーディエンドが主役なのだが
なぜかモモタロスたちと肌が合う、
『電王』のノリがいちばん表に出ていた感じがした。

宝塚記念はむずかしい。
俺にとっては最もキャラの立ってないG1だ。

春のグランプリといっても有馬記念のようなお祭り感はないし、
ダービーが終わって気持ちは2歳新馬に向かっているし、
だいたい阪神の2200mってコースもよくわからない。

だからなんとなく馬券を買って、
なんとなく負けてる感じ。

今年の宝塚記念もピントが合ってこない。
ブエナビスタの強さが見たいのか、
アーネストリーの昇り調子を応援したいのか、
ウィリアムズの強引な手綱捌きに驚きたいのか、
自分の中でぼやーっとしている。

とりあえず、
サッカーが盛り上がっているので
日本代表のユニフォームの色、
青と白と、ちょっと赤、
4枠1枠3枠の順番で三連単を買ってみようかなーと思っている。
昨日、映画の帰りに
子供用ユニフォーム買わされたし。

ディエンド・海東大樹のセリフによれば、
お宝はかけがえのないものなので、
絶対に傷つけてはいけないもの、らしい。

考えてみると、
“宝塚”っていう地名もなかなかカッコいいな。
その昔、
どんな宝が埋まっていたんだろう?


サッカーって面白いの? [2010/06]

「サッカーって、観てて何が面白いの?」
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今まで、この質問を二人から受けたことがある。
この二人には共通点がある。

一、同じ年である。
二、若い頃、ヤンチャしていた。
三、漫画家である。

日本にJリーグができて、
フランスワールドカップに日本が出場するくらいから、
全国民をあげてサッカーを観戦するようになり、
一般的に
「サッカーを観るのは面白い、当たり前でしょ」
的なムードが蔓延する中で受けた質問。

で、俺は二回とも

「俺にとっては面白いんだけどね」
と、答えてきたのだが、実はそれはウソだと思う。

「サッカーって観ててもべつに面白くないんだよ」
そう言うべきだった。
んで、こう続けるべきだった。

「サッカーってのは面白いもんではなくて、カッコいいもんなんだよ」

だから、漫画家の中には、
サッカー観戦を必要としない人が実は多いのかもしれない。
だって、カッコいい自分の分身を、
自分のペンで描いている超カッコいい人間だもん。

今から約3時間弱で、
日本対デンマークの試合が始まる。
決勝トーナメントに進めるかどうかがかかった試合。

だけど、俺は
明日の子供の朝飯や弁当を作るために、
今夜は観ないで寝る。
午後の漫画の打ち合わせがうまくいくように、
頭をばっちり休める。

んで、なんとか結果をシャットアウトして、
録画したのをどっかの時間で観るんだ!

そう思いながら家に帰ってきたら、
寝ていた妻がむっくりと起きて、
「3時半になったら起きてサッカー観るから」
と言ってまた布団に潜り込んだ。

子供とか仕事とか、二の次らしい。

ちょっとカッコいいと思った。


麻雀 [2010/06]

ワールドカップの1次リーグって、麻雀にとっても似ている。
昔からそう思っている。
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今、土曜日の午後3時半。
我が家には4人の坊主がいて、なんか遊んでる。
うちの長男、次男、長男の幼稚園の友だち、そしてその兄貴。
レゴで思い思いの飛行機やらクルマやらを作っているが、
さっきCDプレイヤーから、
アニメ『イナズマイレブン』の主題歌「勝って泣こうぜッ!」が
かかった時には声をそろえて歌っていた。

いや、声は全然そろってなかったな。
どっちっていうとバラバラ。

この4坊主が麻雀とかしたら、誰が勝つのか?
彼らの歌を聴きながらそんなことを考えた。

麻雀には、自分の手を作っていく予想や
相手の手を見抜いていく読み、というような基本技術も大事だが、
そんなものを凌駕してしまう“ツキ”というものがある。
いわゆる運。

この運によって、
麻雀覚えたてのタコだって、バカ勝ちしたりすることはある。

だけど、このツキ、運の流れをきっちり見極め、
自分に呼び込んでいき、
ふらふら浮雲のような運を手にしていく力、
それこそが雀師の強さなのだと俺は思っている。

運が来ている敵、乗っている相手の攻撃をしのいで、
運を失っている相手から点棒をむしりとる。
必ずしもトップに立つ必要はない。
プラスの線を守って2位以上にずっと居続ける。
それができる雀師こそが、最後に勝つ。

そしてそれを人は“経験”と呼ぶ。
ワールドカップの1次リーグとおんなじじゃんと思う。

今夜、日本は2戦目、優勝候補のオランダと戦う。

初戦、カメルーンからメンタンピン、
3900点を振り込みあがりして、
あとはその点数を守り抜いて勝った日本、
今日の半チャン×2の前後半90分をどう戦うのか、
ビシバシリーチをかけてくるオランダに対して、
チートイでしのいでいくのか、
ノーテン続きでバップを支払い、
カメルーンからもぎ取った点を吐き出すのか、
それとも、カンチャン引っかけリーチで
まさかのマンガンを上がって
早くも勝ち上がりを決定するのか。

ツキの流れを見極めながら成長していく…
日本代表選手たちを応援したいと思っている。

でも、今日は坊主の友だちがお泊りする予定だからなー。
8時半までに寝てくれるかなー。

さーて、晩飯の手巻き寿司の用意でもすっか。
麻雀でなく手巻き寿司争いなら、
勝つのはうちの食いしん坊次男かもしれない。



コートジボワール対ポルトガル [2010/06]

今でもサッカーのプレイをする夢を見ることがある。
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中学高校とサッカーをやっていて、
その後、ほとんどサッカーをやってないんで、
もう27年まともにグランドに立ってない。

そんなに時間がたっても、
やはり、プレイの視点は右サイドバック。
夢の中、プレイしながら俯瞰で試合を観ることもあるのだけれど、
それは高校生の頃に
プレー中にイメージしていた俯瞰映像と同じ形。

行きつけの中華料理&居酒屋の優勝予想で、
うーん、と考えた末、
ポルトガルとコートジボワールに一票ずつ入れたのだが、
気がつけば一次リーグで同じ組。
TVで初戦を戦っている。

まだ、前半が終わっただけなのだが、
なかなかしびれる。
観ているとどっちかの右サイドバックから観た視界イメージが
挟み込まれてくるのだが、
かなり緊張感があってドキドキできる。

今日はもう3回抜かれた。
うっひょー。たまんねー。



南アフリカ2010ワールドカップ [2010/06]

ワールドカップが開幕した。
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第1戦は、北海道・千歳のホテルでテレビで観た。
南アフリカ対メキシコ。
1-1のドロー。
どっちが勝ってもおかしくない試合だった。

千歳にいたのは、
社台一口馬主の牧場ツアーのため。
年に一度のお楽しみ。

ツアー前夜は去年に引き続き、
地元食材が食べられるイタリアンの店へ。
ヒグマの肉を生まれて初めて食べる。
ラグーソースのスパゲッティに入っていた。
野生の風味があってパワーがつく感じ。

牧場でとにかく目に付いたのは
顔が可愛いディープインパクト産駒。
ついつい鼻面をなでたくなる。
高くってなかなか一口買えないんだけど。

東京へ帰ってきて、北海道土産を食べながら
韓国対ギリシャ戦、
アルゼンチン対ナイジェリア戦を観る。

グリーンアスパラと白アスパラ。
カマンベールチーズとカチョカバロ。
ベーコンとサラミ。
かま栄のパンロールなど。

韓国はギリシャに2-0の圧勝。
アルゼンチンはナイジェリアに1-0の辛勝。
第4審判になにかと注意されていたマラドーナ監督だが、
選手と気持ちが一体になってる感じがして、
アルゼンチンチームの闘志を燃やす名監督になるのかもと思う。

終了の笛、勝利した瞬間、抱き合う選手たちと監督。
まるで優勝したのかと思うほどの喜びよう。
メッシはゴールから見放されていたけど、
逆に決勝トーナメントで爆発すればいいんじゃねえか。

やっぱりワールドカップは面白い。
サッカー自体も面白いが、
世界が凝縮されている感じがたまらなくドキドキさせる。

息子がサッカーを始めてから初めての大会。
世界大会が始まったアニメの『イナズマイレブン』みたいに
やつら、楽しんで観るかなー?



安田記念 [2010/06]

安田記念、といえば、
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政治家がらみの馬が勝つことで有名なレースである。
俺の中だけで。

バンブーメモリーの単勝をとったのはもうずいぶん昔。
確か、竹下登首相が辞めるかなんかのときで、
まさにバンブーメモリーだったのだ。

そういう意味でいえば今年は
菅直人首相誕生!
に、ちなんだ馬をどうしても探してしまう今夜。

菅直人、とくれば、
オレとしてはやっぱり、村野武範。
「レッツビギン!」
と、所信表明で演説するのを今から楽しみにしている。

となると、今年の安田記念は
武豊と横山典弘の“たけのり”馬券か!?
と思ったら、武豊はリハビリ中。

市民運動から登場した初の首相、
という点から考えると
フェローシップ=連帯感、なんていうのも考えられるが、
なんか面白くもなんともないな。

そういえば、マージャン点数計算機の特許を持ってるとか。
となるとまっすぐに
リーチザクラウンで一発ツモ!
三浦ドラが乗って万馬券、
なんてところから三連単でも流してみようかのう。

なんかまともな予想だな。

『パーマネント野ばら』 [2010/06]

月曜から金曜まで、毎朝幼稚園へ行く。
長男と次男を連れて。
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だから、毎朝20人くらいのお母さんたちと挨拶を交わし、
一人か二人と軽く世間話をする。

天気の話。
子供の話。
習い事の話。
などなど。

今朝は、背中に赤ん坊の女の子を背負ったお母さんと、
赤ん坊の頭をなでながら世間話をした。

いいなあ女の子。
昨日、映画観たら、女の子ほしくなっちゃった。
「ん? なんて映画?」

お母さんたちと話していると、ときどき思う。
女の人たちは手をつないでいるんだなあと。

べつに気が合うとか、話が合うとかじゃなくてもいい。
趣味が合わなくても、
生き方やファッションが全然ちがっててもいい。
時にはお互いに悪口や陰口を言ったりもしている。

それでも、女の人たちは、
女同士、全然別の方向を見ながら手をつないで歩いている。

父親、兄弟、男の子のクラスメート、
恋人、ダンナ、息子、孫。
そういう男たちとも時々は手をつなぐけれど、
ずっとつないでいるのは女同士の手。
おばあちゃん、母親、娘、孫娘、あーんど友だち。

だから、さびしさをずっと抱えている。
だから、男にとっては強くて、愛おしい。
映画『パーマネント野ばら』はそういう映画だった。

ラストシーン、
主人公の手を見て泣いた。

でもなあ、我が家の子供は男二人なんだよなあ。
妻もこの映画を観たらきっと
女の子がほしくてしょうがなくなると思ったので、
見たことは内緒にしとこうかなー
と思っていたのだが半券が見つかって、バレた。

観ると、女の子がほしくなると思うけど、どうするよ?


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