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有馬記念2011 [2011/12]

朝6時半、子供たちの騒ぎ声で目が覚めた。
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クリスマスツリーの下に置いてあった
プレゼントを見つけたらしい。

「これ僕のだよね、僕のすごいね」

と次男。

「スイッチもついてるよ、シザーとカメラだ」

と長男。

起きていって、父ちゃんのがないか訊いてみた。

どこにも見つからないらしい。

今まで乗ったクルマのトミカを頼んでおいたのに…
やっぱりサンタさんは大人にはくれないんだな…。

残念だねー、とかの言葉を一言もかけてくれずに
子供たちは遊んでいる。


今日は有馬記念。

毎年のことだが、一千万円ゲットを狙ってみる。

ブエナビスタと、オルフェーブルには
思い切って走ってないことにしてもらう。

去年の覇者、ヴィクトワールピサ。

春のグランプリの王者、アーネストリー。

それに強い4歳世代の
トゥザヴィクトリーとローズキングダム。

この4頭の三連単でどうだろうか?

100万馬券なら1000円で一千万に。
200万馬券なら500円。
50万馬券なら2000円。
30万馬券なら3300円。

オッズとにらめっこしながら買ってみようか。

もし当たったら、
トミカを買おうっと。


『悲しい色やねん』 [2011/12]

俺が生まれて初めて取材した相手は、
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森田芳光監督だった。

取材、と言っても、
ライターとしてではなく、カメラマンとして。
まだ大学5年生だった頃の話。

編集プロダクションに勤めていた友人が、
森田芳光監督に取材することになったので、
俺が森田芳光好きであることを思い出して、

「なんだったらカメラマンとしていっしょに来ない?」

と誘ってくれたのだ。

もちろん、俺はカメラマンとしても
完全なドシロウトだったのだが、
バストアップの一枚、
小さく載せる写真を撮るだけなので
ま、なんとかなるか、と
いっしょに連れて行ってもらった。

調布の日活撮影所。
映画『悲しい色やねん』の撮影中だった。

その時間はラッシュを見る日だとかで、
わりと余裕がある日だったらしい。

森田監督は、
それまでさまざまなところで見ていた顔とおんなじ、
とってもリラックスした表情で
食堂にやってきた。

クルマ雑誌に載せるインタビュー。
新作映画の話と、
クルマの話を20分くらいしてもらっていた。

ドライブは好きだね、
高速道路でシャーディーをかけながら運転したりね。

というようなことを喋ってもらった瞬間、

「シャーディーってなに?」

と思わずリアクションしてしまったことを思い出す。

その後、シャーディーを聴くこともなく、
映画『悲しい色やねん』も観ることもなく
20年以上の時が経っている。

年末年始、
ヒマを見つけて
『それから』とか『ときめきに死す』あたりを観てみようかな。

あとは『家族ゲーム』か。

由紀さおりのお母さんが素晴らしかった。

ラストシーン、
ヘリコプターの音が上空で鳴っている。

物語の途中に出していたクイズ、

Q.マンションから棺桶をどうやって運び出すのか?

の解答だろう。

そういう観客に対する独特の優しさが
俺は好きだったのだなと思う。



『仮面ライダーフォーゼ&オーズ ムービー大戦メガマックス』 [2011/12]

コンビニ版漫画に載せる映画コラムのため、
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漫画家に話を聞いた。
12月の頭くらい。

中野の居酒屋で、
ある二つの映画の話を聞いていたのだが、
酒を飲んでいるせいか、
途中で涙が出てくるほどその話が盛り上がった。

うんうんうん、
まったくまったくその通り!

漫画家の話にうなづきながら、
「いい映画って、ホントいいなあ」
と思っていた。


昨日は子供たちといっしょに
新しい仮面ライダー映画を観た。

『フォーゼ&オーズ』。

タイトルには出てこない仮面ライダーWが
相変わらずかっこよかった。

で、この仮面ライダー映画のアクションシーン、
特に室内でのアクションシーンが、
漫画家と語り合った映画にとてもよく似ているので、
ビックリしていた。

悪者たちとケンカする
エイジや弦太郎を見ながら、
同じ東映の映画、
伝統は面々と受け継がれていってるのだなー
と感心した。

その映画のタイトルは
『トラック野郎 御意見無用』。

仮面ライダーなでしこの少女に
弦太郎がヒトメボレするシーン、
弦太郎が菅原文太の表情そっくりで、
少女のアップの周りで
星がキラキラキラーン! 
と、きらめいているように見えたのは
俺だけだろうか。



朝日杯フューチャリティS [2011/12]

明日のGⅠ、朝日杯には、
血統で考えれば普通、買っちゃいけない馬がいる。
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アルフレード。

父シンボリクリスエス、
母父サンデーサイレンス。

気性の危うさを持ち、
切れ味の鋭さを持たないため、
幾度となく残念な凡走を見せてきたこの配合。

この組み合わせの馬が、
芝の重賞を勝ち切るとは、どうも思えない。
というより、馬券に絡むとは到底思えないのだ。

しかもどうやら一番人気。
喜び勇んで切る、
馬券の対象から外すのが当たり前なのだ。

だが。

コイツだけは信じていいんじゃないか!

そう訴えかけてくるもう一人の自分がいる。


かつて、
日曜夜七時半から放送していた〈世界名作劇場〉。

世間の皆様と同様に、
圧倒的に好きなのがハイジであり、
同じくらい心に焼き付き、染み付いているのが
マルコである。

別腹的に、
フローネとルーシーも愛してはいるのだが、
ハイジとマルコのような最高のご馳走感はない。

ただ、最後の晩餐に選ぶとしたら…?

そんなふうに自問自答した場合、
ハイジでもマルコでもないもう一つの名前が
俺の胸に浮かび上がってしまう。

ロミオだ。

『ロミオの青い空』。

煙突掃除夫としてイタリアの町に売られていった
少年少女たちの物語。

ヤクルトスワローズのナイターがある日なんかは、
平気で休みになり、
放映回数も少なめで、
微妙に無理矢理終わらせた感もあり、
俺にとっては不遇な感じが拭えなかったアニメ。

だけど、好きだった。

“黒い兄弟”だから。

ロミオの胸の中には
ずっと信じている
親友の“アルフレド”がいたから。


〈世界名作劇場〉で、
人間の親友が出てきたのはロミオとアルフレドだけだと思っている。

たいてい、親友的な存在は動物とか。
赤い髪のアンには親友的な友達はいたが、
あれはすべて妄想の可能性が高い。

前番組のムーミンまで遡ればもちろん、
スナフキンがいるのだが、
彼も人間かどうかは不明だ。


やはり、信じるしかないのだろうな。

アルフレードの単勝にいくら入れようか…
悩める夜が続いていく。


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「窓」 [2011/12]

今年の漢字は「絆」だそうだ。
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それにつられて
なんとなく自分にとっての漢字を考えていたら、
「窓」
かなー、と思った。


「いってらっしゃい、クルマに気をつけてなー」

小学校に向かう長男とその友だちを
毎朝、上から見送った二階の窓。

「もう行ったかなー、まだいるかなー」

幼稚園に行く途中、次男がいつものぞいていた
クラスメートの女の子の家の窓。

下校途中の子供たちの声が聞こえてくる窓。

子供たちが勉強してるのをこっそりのぞいた教室の窓。

スカイツリーが高くなっていくのを確認していた出版社の窓。

大地震で信号や樹が揺れるのを見た窓。

放射能が入らないように閉めてしまった窓。

ボクサーとその家族に「おめでとうございます」と言った窓。

「噴火しませんように」と富士山に手を合わせた中央線の窓。

「またねー」

福島の日帰り温泉で知り合って遊んで、
別れ際に見送りに来てくれたハヤテくんが
いつまでも手を振っているのを見たクルマの窓。

できれば
来年もたくさんの窓をできるだけ大きく開けて、
暮らせるといいなと思う。




風邪 [2011/12]

「もう大人なんだから」
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出版社の忘年会に行こうかどうか迷っていたら、
妻に言われた。

風邪を引いた。
発熱して約二日間、床に臥せっていた。

のどだけでなく、
リンパ腺のあたりを押すと痛い。
少し前に
長男の友だち兄弟がかかっていたタイプだろう。

発熱が始まる二日前、
金曜日の朝に乗った通勤電車の中でもらったに違いない。

ということは潜伏期間は二日だな。
日曜日の夕方に発症、
そして、二日間の発熱を経て
今、火曜日の夕方だ、
そろそろ回復に向かっている。
いや、もうほぼ回復しているんじゃないか。
だったら、今日のパーティーに
行ってもぜんぜん大丈夫なんじゃないか。

などと布団の中でつらつらと考えていた。

その出版社の忘年会は、
漫画家やデザイナーやカメラマン、
それにタレントなど、
漫画雑誌文化を構成していくのに欠かせない人たちが
編集者達によって招かれ、
慰労されるためのパーティーで、
一次会はでっかいホテルのバンケットで盛大に開催され、
二次会以降は各編集部ごとに
六本木あたりの店を借り切って行われる。

正直、
作家でもなんでもない
単なるフリーライターの自分としては、
なんといういか、
所在無げな感じがして、
微妙に楽しみづらい気分もあるのだが、
毎年、その場所でしか顔を合わせない仕事仲間もいるし、
お世話になった方々も来ているし、
なにより、
編集者に顔を忘れられた途端に
パタッと仕事がなくなるんじゃないか……
という自分勝手な恐怖心もあって、
ずっと出席させていただいてきたパーティーである。

なので、
夕方まで行くか行かないかウダウダ迷っていたのだが、

「人の迷惑も考えなさい!
 それともあんたはマスクして酒を飲むつもりなのか!」

というような意味が込められた

「もう大人なんだから」

という妻の勧告に従って、
今回は欠席することにした。

行かないことを決めると、
なんだか気が楽になったせいか
どんどん元気が出てきて、
三日ぶりの風呂にも入ってサッパリして、
なんでもやれそうな気分になってくる。

夜10時くらい。
六本木はビンゴ大会で盛り上がっているだろう。

ま、今の俺が一番やりたいことは、
酒を飲むことでもなく、
ビンゴを当ててガッツポーズすることでもなく、
この旧き友と語らうことなのだ……

とサッカーボールを片手に、
リフティングをするため外に出ようとしたら、
妻が笑ってない目でこちらを見ていたので、

「もう大人なんだからねえ」

と自分で自分に言って、
ボールを元の場所に戻して、
ふたたび布団の中に潜り込む12月の夜であった。



阪神ジュブナイルフィリーズ [2011/12]

昨日の夜は皆既月食だった。
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リフティングをしながら
月が食われていく様子を見て、
三分の二くらいになったところで帰り、
風呂に入って出ると、
指輪みたいになっていた。

半てんを着て、
缶ビールを片手に外に出て、
全部食われるのを待った。

今までに見たことのないものが空に浮いていた。

ほんのり赤く、
軟式のテニスボールのような球。

近所の小料理屋の前に行って、
そのうちの娘ふたりといっしょに眺めた。

小学1年生の娘は、
月が出たから大変ダー♪ みたいな歌を歌っていた。
小学5年生の娘は、
「ねえねえ、蹴っ飛ばしてきてよ!」
とはしゃいで笑っていた。

ホント、ジャンプキックすれば落ちてきそうな、
手を伸ばせば届くような気がしてくる月だった。

今日の阪神ジュブナイルフィリーズは混戦。

どうも絞りきれないが、
阪神、京都、小倉--と転戦してきた
エピセアロームに夢を手につかもうとする
意志を一番感じる。

ラシンティランテは
二戦目に男馬たちと戦って負けたところに
逆にジャンプする前のかがみこんだ姿勢が見える。

その辺から、
「一億の星」や「僕はキミのもの」
あたりで勝負してみようか。

穴はエイシンキンチェムか。

密かに応援する新鋭調教師、
高野厩舎の初重賞制覇が
ここであってもおかしくない気がする
月食の翌日。





ジャパンカップダート [2011/12]

少し前からリフティングをしている。
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近くの公園までちょっと走っていって、
15分くらいボールを蹴って、
ぜえぜえ言いながら帰ってくる。

初日は連続20回くらいが最高だった。

サッカーをやっていた高校生のときから、
リフティングは得意じゃなかったのだが、
それにしても、
あまりの身体のバランスが悪いんで、
我ながらビックリした。

腹筋と背筋、そして、
腰の筋肉があまりになってなくて、
思わず笑った。

それでも毎日ボールを蹴っているうちに、
落とさずに蹴れる回数がだんだん増えてきて、
一昨日は53回まできた。

いつか100回くらいは越したいものだが、
なかなか壁は高そうである。

いつも30回くらいから呼吸が荒くなって、
身体がぐらぐらし始めて、
集中力が散漫になっていくので、
根本的に体力が上がらないと難しいのだ。


今日はジャパンカップダート。

トランセンドとエスポワールシチーの
二強対決。

この2頭を負かすとしたら、
牝馬のミラクルレジェンドではないか。

このレース、過去3回の結果では
女馬の成績が思わしくないのだが、
阪神の1800mになってまだ4年目。
強い女子が参戦すれば、
1着をゲットしても全然おかしくない。

ロジータや、
ホクトベガのように、
名牝として成長していく可能性がある馬だと思う。


昨日の晩のリフティングは最高33回だった。

毎日、着実に上がってきた回数が、
ついに落ちてしまった。

日本酒を飲みながら手巻き寿司を食べすぎたせいか。

が、まあ気にするこたあない。

自分のことながら、
長い目で見てやりたいと思う。



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