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『あまちゃん』 [2013/08]

長男が9歳になる半月前、
次男が6歳になった。
アザラシケーキ.jpg
この次男の中で
近頃流行っている話し方が

「オラ、自転車乗りたいのらー」
「オラはお腹が減ってるのらー」
「オラ、6歳になったのらー」

というもの。

クレヨンしんちゃんと
まことちゃんを足したような感じ。

『クレヨンしんちゃん』は
アニメで観てるから真似するのはわかるが、
『まことちゃん』は
観たことも読んだこともない。

なのに、
「なのらー」
とか言うんだから、
「さすが楳図かずお!」
と考えるべきだろう。

で、この次男が
幼稚園の友達のお母さんたちに
「かわいー」
と、人気があるのだが、
それがずっと不思議だった。

兄に意地悪されると
すぐふくれるし、
すぐ泣くし、
あっという間に手足が出て
兄を蹴ったり殴ったりするし、
お母さんたちが言うかわいさが
どうもよくわからなかった。

顔も
はっきり言って兄のほうがかわいい顔をしているし。

でも、
『あまちゃん』を観ていてわかった。

NHKの朝のテレビ小説。

みんな、
「おバカさん」が好きなのだ。

ついつい
かわいいと思ってしまうのだ。

あまちゃんは、
ホントにおバカさんだ。

出てくる登場人物みんな「おバカさん」なのだが、
能年玲奈の天野アキちゃんが、
とりわけぶっちぬきで「おバカさん」だ。

かわいいおバカさんが
気合いを入れて何かをしたり、
あるいはしでかしたりして、
カッケー!
ってなるのが、ま、たまらないドラマなのだ。

で、
「カッケー!」
って褒めると、

「オラそうでもないのらー」
って照れたりしながら、
またとんでもない失敗をしたりするところが
見ていて快感なのだ。

次男と暮らすのもあと12年。

ときどき意味もなく
「カッケー!」
って褒めてやって、
そのあとまたまた
おバカさんぶりを発揮するところを
こっそり見てやるのらー。



半身揚げ [2013/08]

この夏休みに、
長男が9歳になった。
多磨駅2.jpg
親の希望としては、
18歳になったらどっか行って、
ひとり暮らしをしてほしいと思っている。

なので、
9歳になったということは、
いっしょに暮らす期間の
半分を迎えたということだ。

折り返し地点。

新潟のB級グルメに
半身揚げというのがある。

若鶏を半分に割って、
揚げて、
むしゃむしゃと食べる。

カレー味とか
ガーリック味とか
コショー味とかあって、
店によって結構おいしさが違う。

二年前、新潟に行ったとき、
寝た子供をホテルに置いて、
妻とこっそり
半身揚げがおいしいと評判の店に食べに行った。

小さな居酒屋で、
ホワイトボードに
その日に食べられる魚や
おつまみがびっしり書かれてある。

キス、
コチ、
アマダイ、
のど黒、
茶豆、
十全ナス!

で、
狙いの半身揚げ。

これが実は、
新潟の日本酒によく合う。

その美味しさが忘れられなくて、
今年も、
子供を祖父祖母に預けている間に
妻と新潟まで行ってきた。

魚やナスなんかを食べて、
ガーリック味で半身を食べた。

日本酒が止まらない。

時間も遅くなって、
どうしようかちょっと迷ったが、
もう一度、
半身をカレー味で食べた。

半身と半身、
一羽を食べたところで宿に帰った。

「もうちょっと食べたいところだったが、
 まあ、
 こんなもんにしといてやろうか」

と、帰り道に笑った。

あっという間に過ぎてしまった
長男と暮らしてきた9年間。

残り9年間も
楽しく味わいたいもんだなーと、
半身揚げの味を思い出しながら、
また今日も
叱ったり怒ったり笑ったりしていく。


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