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『BRUTUS』2008年3月15日号 [2008/03]

2008年3月18日火曜日。
昨日のニュース。円高止まらず。一時、1ドル95円に。株式も急落。
浦和レッズのオジェック監督、あっという間にクビ。気が早くなかったのね。
球団社長が提案した「監督と選手を仲良くするバーベキュー作戦」もやってほしかったが。
後任はエンゲルスコーチ。確か、京都かなんかの監督の時に
サポーターから「ハゲ」と言われて怒ってた人。

brutus.jpg
『BRUTUS』2008年3月15日号 マガジンハウス発行 特別定価550円
◆特集「みんなの食堂」

最後にブルータスを買ったのは10年前くらい。
「ナポリピザ」特集で、そこに書いてあった作り方を真似して、
しばらくの間、しょっちゅうピザを作っては食っていた。
その作り方はいまだに忘れていない。

今回の特集は「食堂」。
有名人80人が、
自分にとっての“食堂”の定義と、
自分の好きな食堂&好きなメニューを紹介している。
『BRUTUS』というスタイル提案マガジンが持つ“おしゃれ気分”と、
<食堂>という単語が持つ“ほのぼの感”&“食欲刺激感”を
ミスマッチ的に融合させて、
まー普段は買わない読者の心もそそってやろうという作戦だろう。
まーそそれられたわけですね、俺は。

冒頭はTOKIOの城島クンと山口クンが登場。
続いて蒼井優も食堂でご飯を食べている。
TOKIOの長瀬クンや松岡クンでないところ、
同じ女優でも『Hanako』のように竹内結子ではないところが、
今回の特集の狙いとテーマ、
「おなかいっぱいになれば、誰でもみんなしあわせ」
をあからさまに顕している。
わかりやすくないと、雑誌は売れないのだ。

そして、紹介者が“食堂”と思うならどんな店舗でもかまわない。
いわゆる定食屋だけではなく、
エスニックやらイタリアンでも焼肉も“私の食堂”として載せられていく。
間口が広くないと、買ってくれる人が少ない。

というわけで、いろんな食堂のいろんなメニューを見ながら、
その食堂の紹介者の食べ物観=人生観を聞いていくわけだが、
読んでいるほうとすると自然に
「俺の好きな食堂ってどこだろう?」
「俺にとっての食堂って何だろう?」
てなことを考えている。
で、今まで行った食堂を思い出している。記憶と味を反芻している。

下連雀の<ホーム>でボトル一本600円のワイン飲みながらまた定食食べたいなー。
青森の浅虫温泉には「ラーメン&焼肉」の食堂があったなー。
函館の朝市の食堂は何食べたか覚えてないなー。
ストーンズがずっとかかってた<ニューバーグ>のまずいハンバーグもう一度食べたいなー。
長門駅前の食堂のラーメンは面白い塩味だったなー。
だんご汁を初めて食べたのは中津競馬場だったなー。
そういえば今吉祥寺には“食堂”って言うような食堂少ないよなー。

みたいな。

雑誌というのは結構高いもんだと思う。
例えば今回の550円、もしもお金がなくて、食べ物も好きなものを買えなくて、
腹が減ってしょうがない時期だったら、とてもとても手が出なかった値段だろう。
そういう時代、実際にあったし。ていうことを思い出したし。
これからもありそうだし。ていう気がしたし。

ただ、雑誌をめくりながら
頭の中に眠っている記憶やら感覚やらを再現できるとしたら、
550円くらいのお金というのも相応な感じがする。
安い飲み屋でサワー2杯弱。
友人や知人と昔のことをあーだったこーだったと話してる時間とお金。
一見無駄だけど無駄じゃないもの。
雑誌が生き残るひとつのヒントがあるかもしれない。

掲載された数あるメニューの中で一番おいしそうだったもの。
北九州・折尾の女子高生二人が食べていた特製ちゃんぽん。
一杯200円。

もしも日本経済が破綻して、俺の仕事もなくなって、
貧乏で貧乏でとっても悲しくなったりする日がいつか来たら、
この雑誌に載ってた特製ちゃんぽんと女子高生ののんきな笑顔を思い出して、
お気楽に勇気を取り戻すのかもしれませんな。


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