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『Number』 [2009/10]

久しぶりに『ナンバー』を買って読んだ。

競馬の特集。
今度の日曜、毎日王冠に出走するウオッカが表紙。
「戦慄の名牝」がサブタイトル。

こんなもんだったっけ…。
正直、あまり面白くなかった。

スポーツの世界で生まれた物語を、
美しい写真といっしょに楽しむ雑誌、
それが『Number』だと思う。

今号も、その物語が次々と語られていくのだが、心に届いてこない。
感情移入できないのだ。

あらゆるスポーツの中で、
競馬は最も感情移入できるスポーツだと思っている。

百円でいい、
一枚の馬券さえ持っていれば
誰でもドラマを感じることができる。
その点に関しては恐ろしく平等。
金持ちだろうが貧乏人だろうが、
馬鹿だろうが利口だろうが、
物語を生み育てることができる。

今回の『Number』でも、
確かに物語が語られていくのだが、
それはあくまで関係者の物語を追っているに過ぎず、
記者やカメラマンの物語は感じられない。
そして、競馬ファンがそれぞれ抱いているだろうドラマと
リンクしているグルーウ゛感に乏しいのだ。


記者の顔ぶれが変わらない、
切り口が紋切り型、
馬の表情に肉薄していない、など
いろんな理由はあるんだけど、
一番のポイントは、
雑誌自体が競馬の楽しみを限定せざるをえないことだと思う。

ディープインパクトというヒーローが誕生し、
ウオッカが信じられない強さを見せつけて、
競馬ファンが少しは増えたとしても、
愛や憎しみや涙や笑いが語られにくい時代。

競馬自体もどん詰まり感がある。

そんな中で、倒産した早田牧場の物語は面白かった。
今週は府中に行こうと思う。
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