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『FromA』2008年2.25号 [2008/02]

2008年2月21日木曜日。
最近のニュース。老舗競馬新聞の「ホースニュース馬」が休刊。倒産のためらしい。
昔、井崎修五郎の単行本を作るために2,3回行ったことがある。
池袋、今にも倒れそうなボロボロの建物に競馬への情熱が詰まりまくっていた。
またトラックマンを主人公にした物語を作りたくなった。


『FromA』2008年2.25号 リクルート発行 100円
◆表紙/吉岡聖恵(いきものがかり)
●求人特集Ex (有名人からのリコメンド求人情報)
「D-51オススメ! 人と接するシゴトがおもしろい!! フード/ファッションetc」

この時期、2月になると18歳のこの頃を思い出す。
大学受験。初めての一人旅。
名古屋の受験用宿に泊まって、南山大学2学部を受験、
横浜の元住吉にある兄のボロアパートに居所を移して、
埼玉の文教大学と御茶ノ水の明治大学を受験した。
この約1週間に関しては、いろいろな記憶というか感覚がなぜか鮮明に残っている。
名古屋の広~い道路を渡るときの朝の空気やら、
東武電車から見た富士山やら、
ウォークマンでずっと聴いていた松田聖子のアルバムやら。
『ピンクのスクーター』という曲の出だしを、今も時折口ずさんでいる。

そしていろいろあった1ヶ月を過ぎて、上京して。
吉祥寺の6畳一間のアパートで一人暮らしを始めた。
そんな頃の自分だったら、今、どんな雑誌を買うんだろうか?
と思いながら書店に入ったが、まるでピンと来ない。
コンビニでも見つからない……と、その時目に入った。
『FromA』。
相変わらずの100円だった。

で、読んで。
現在の自分の立場で感想を言えば、
「昔より進化してるし、全頁カラーになってるし、誌面も楽しいし、結構面白いし、
 ライターや漫画の役に立つ情報やネタも隠されていて、
 時々買ってみるのもいいんじゃないかな」
というものだった。

もう一方、もしも俺が18歳の東京ルーキーだとすると、
「吉祥寺や下北沢のバイトが少なすぎます!
 あと、なんだかバンドとか音楽やってる人を意識してる感じなので、
 その部分に疎い俺はちょっと寂しい」
という感じ。

二十数年前、
ほとんどモノクロページばかりだった『フロムエー』を手に、
予備校生の友人が「バイトしようぜ」と言ってきたのは19歳の頃だったか。
その中で見つけた「オープニングスタッフ募集」の文字。
とにかく腹が減ってしょうがない時期だったので、
とにかく飯が食えるところ! と思って経堂の本社に面接に行って、
決まったのが下北沢で開店するカフェテリアレストランのバイト。
ホールでなくキッチンに入り、包丁を握った。

そのバイトが、次の居酒屋の厨房でのバイトにつながり、
草野球チームの創立につながり、
吉祥寺の汚いバーの開店につながり、
その後の友人関係やら恋人関係やら結婚関係やら子供関係やらにつながっていく。
今思えば、あの『フロムエー』は人生の行く道を大きく動かしたのかもしれない。

ということもあるので、
この春、いろいろな思いを抱えて上京するみなさん、
何がどう関わって、どんなことにつながっていくのか
まったく想像もできないこれからの日々に
ドキドキして欲しいと思います。
俺も時々『フロムエー』を眺めて、
ドキドキし直してみようと思いますので。


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コメント 1

ng

初めて聞いた。泣かせる話だ。土曜日は焼肉でよろしく。
by ng (2008-02-28 20:16) 

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