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『るるぶ』と『マップル』 [2009/12]

夕方6時くらい、有楽町駅から帝国ホテルへ歩く。
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出版社の謝恩会に出席するため、
ほぼ毎年、この時期に歩いている道だが、
やっぱり心もとなく、なんとなく気が引ける。

ライターの俺なんかが出席したって
なにげに居場所がないんだよな……。

パーティーに呼んでもらってもう20年くらいになるのだが、
この道を通っている時は、
ホントに自分の存在に意味がない感じがして、
じんわり暗い気分で歩いている。
20年ぱかし、仕事をしてきたって
基本的に成長も進歩もしていないし、
偉くもかゆくもなってないことに気づかされるのだ。


年明けに大分に行く予定なので、
旅行ガイドムックを二冊買った。

『るるぶ』と『マップル』。
840円と820円。
似た感じの旅行マガジンで、
昔からこの2冊を比べて買うのが好きで、
時には同じエリアのものを両方買って読み比べてきた。

今回は、眠っている次男を片手で抱えていたので、
書店でページをめくることができず、
まあいいや、と中身を見ることもなく二冊買い。

で、いつもと同じ感想なのだが、
やっぱり『るるぶ』のほうが俺好みだった。
どちらかというとバカみたいな感じというか、そのへんが。

20年位前、
モノカタログ系の雑誌の仕事をもらっていた時、
「面白地図」の紹介ページ、
というのを構成したことがある。

ページ自体が面白かったかどうかはべつにして、
取材はとても面白かった。
出版社ではなく、地図出版社を回って、
地図について説明してもらう。

ゼンリンの住宅地図はどう作っているのか?
タクシーの運転手が信用している地図帳とは?
釣り地図を作っている会社の人は釣りバカなのか?

そん中で、昭文社の課長さんだか部長さんだかが
とても親切だったことを今でもよく覚えている。

たくさんの地図帳をタダでくれた上に、
がんばって仕事してくださいよと励ましてくれたオッサン。
たぶんヒマだったんだろう。

さて、今回もガイドマガジン勝負で敗れてしまった『マップル』は、
もちろん昭文社の代表的商品。
いやはや、失礼しました。
あのオッサンはまだ勤めているのだろうか。

そんな20年前を思い出す日比谷近辺。
実際、俺自身は全然変わっちゃいない。
やっぱりあの頃といっしょでたいしたもんじゃない。

そしてそれはとてもラッキーなことなのだ。



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