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『母なる証明』 [2012/01]

俺は、育児をかなりしているほうだと思う。
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だが、
父親になった男の役割というのは、
子供の世話をしたりすることなんかよりも、
母親となった女性とつきあっていくこと、
見つめていくことのほうが
とても難しく、なにより重要な役割なんだと思っている。


映画『母なる証明』をDVDで観た。

知的障害を持つ20歳くらいの息子を
溺愛するかのように面倒をみている母親。

女子高生殺人事件。
息子が殺人事件の容疑者となる。
無実の罪を証明するため、
母親はなりふりかまわず事件の真相を追う。

ファーストシーンとラストシーン、
母親は
すべてを忘れるかのように踊り始める。

なぜ踊るのか?

どうして監督のポン・ジュノはその母に踊らせたのか?

そこは観る人によって解釈が全然違うだろう。

ただ、
7年間だけではあるが、
母親として笑ったり泣いたり闘ってきた妻を
ずっと見てきた夫の感想としては、

「すべての母親たちは、
 毎日自分の内股に針を打ち、
 そして、
 自分の心の奥に生まれる病の芽を育てないように
 踊り続けているのだ」

という意味のラストシーンに思えた。


幼稚園や小学校で
毎日、何人ものお母さんたちに会う。

踊り続けている母親たちを見ていると、
母ちゃんってすごいなあと思う。

そんでもってついでに、
その母ちゃんたちを見つめ続けている
男たちとも挨拶を交わし、

がんばれ、がんばろうな、

と心の奥でそっとつぶやいているのだ。



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