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『ビューティフルbiutiful』 [2012/04]

スペインのバルセロナに行ったのはフランスW杯の時。
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日本対アルゼンチン戦のツアー。
宿泊したのがフランスのホテルではなく、
バルセロナ近郊の小さな町のホテルだったのだ。

試合観戦の前後、
バルセロナに行って観光した。

サグラダファミリアに登り、
カンプノウスタジアムを見学し、
パエリアを食べた。

日差しが眩しくて、とても華やかな街だった。


そのバルセロナで撮られた映画、
『ビューティフル』をDVDで観た。

バルセロナの裏側、
不法入国者たちが暮らしている“日陰”が舞台。

そこで生きている父親の話。

妻は躁鬱病で別居中。
小学生の高学年と低学年くらいか、
娘と息子の面倒を見ながら
非合法の仕事に手を染めて生きている。

癌で余命二か月の宣告。

二か月。

死にゆく者として、
残される子供たちのため、
ともに生きてきた仲間のために
闘いを始める。

だが、すべては裏目裏目に運んでいく。
残酷な結果だけが父親の心を打ちのめしていく。


観ていて、涙がにじんだ。

父親が可哀そうだからではない。
絶望的な現実が悲しいからでもない。

子供たちを抱きしめた時に聞こえてくる
“心臓の音”が
儚くて、美しかったからだ。


「とーちゃん、子供好きだよねー」

幼稚園から帰ってきた次男に言われた。

朝、送って行った時、
園庭でたくさんの子供たちと話をする。
公園とかで遊んでいる時なんか、
自分のうちの子供じゃなくたって頭をなでる。
くすぐるし、
手をつなぐし、
抱き上げる。

たぶんそれは、
心臓の鼓動がとても愛おしいからだと思う。

闘いに疲れて、
笑顔を見失ってしまったり、
前へ進むのが面倒になってしまった時には、
また
この映画を観ようと思う。




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