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『ヤングジャンプ』 [2008/05]

2008年5月29日木曜日、ふたたび。
この前のニュース。サッカー日本代表、パラグアイと0-0の引き分けでキリンカップ優勝。
観客動員が、伸びない。日本代表試合なのに、人気がない。
馬鹿みたいなサッカーフィーバーの時代は終わったということか?

youngjump.jpg
『週刊ヤングジャンプ』2008年5月29日発売 NO.26 集英社 300円

すっごく久しぶりに買って読んだ。
思っていたイメージとかなり違っていた。
感想は一言で言うと、こんな感じ。

「なんか楽しそうな高校だなー、ちょっと入学してみたいなー」

まったく個人的な経験から思ってることなんだけど、
<高校>というのは、男子の人生で一番、ショックを受ける場所だと思う。
自分自身の立場を見直す、というか。

東京とかの都会だと違うんだけど、
地方の進学システムってのは次のような感じですよね。

小学校は、自分の近所にある子供の公式集合場所。
(ここで、男子は、集合体の中での自分なり生き方を初めて模索する感じ)

中学校は、その小学校がいくつか集まった大型集会場所。
(範囲が広がって、集団が大きくなることで、集団内での立ち位置が決定する感じ)

で、高校なのだが、その前に受験があるわけですよ。高校受験。
この受験で、人は初めて<学力ランク>により階級分けされて、
その<階級別>に集められるわけですね。

それまでの学校では、勉強のできる神童も、鼻をたらしたアホヅラくんも
なにからなにまで一緒くたに生きているんです。
だから、集団内での立場や役割が確定しやすいんですね。

俺はとにかくエースで4番のキャプテンだ! とか。
目立たないようにしているけど、すべてをコントロールするのは私なのだ…とか。
カンケリでなぜか捕まえてもらえない味噌っかすなんだなもう、とか。

ところが、<階級別>に集められた高校では、
それまで築き上げてきた、あるいは築き上げられちゃった公的立場が
木っ端微塵になったりするんですよ。

中学までは学年一の秀才だったのに、高校では下から数えて3番手。
絶対大受けギャグマシーンのはずが、前座にも出れない楽屋芸人。
パシリ人生まっしぐらだと思ったら、喧嘩上等、命令しなきゃならないリーダーに。

なんて現実が迫ってきたりしちゃう。
しかも、昔からの友達は少ないし、集まる連中の生息地域は広くなってるわ、
同じ県で生まれ育ったとは思えないほど言葉使いが違ったりで、
自然に緊張せざるを得ない状況になる。
自分の個性を生かす立場・役割を、無意識のうちに再確認させられるわけです。

そこで、悩める男子高校生たちは

「俺が一番楽しいことはコレなのさ! すげえだろ!!」

なーんてことを同じ高校の仲間に自慢しちゃうんですよ。バカだから。
自分の個性を再構築するために。
で、これには意外と嘘がなかったりするんですよ。バカで無邪気だから。

自慢じゃないけど、アイドルについては負けないぜ! とか。
ゲーセンでギャラクシアン、半日ゲームオーバーしないのさ、とか。
サッカー部の練習で、隣の女子高まで走って、キャーキャー言われたぜー、とか。

ドキドキしたりわくわくしたりしてる日常を
自然にニヤニヤしながら発表しちゃってる。
そんな奴らがわりと集まってる高校だなーと、
ヤンジャンを読んでて思ったわけですね。

この『ヤングジャンプ』という学校に集まった人たちに<階級分け>の受験があったとするならば、
<自分ドキドキ>試験というか、
自分の一番楽しめるものをわかっているのか、
それを他人にも伝えることができるのか小論文、みたいな感じでしょうか。

だから個性的な漫画が多いんだと思う。
情熱の源が全然難しくないし。

現在のサッカー日本代表チームに入るよりもわくわくしそうだな。


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