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秋華賞 [2010/10]

今日は秋華賞。
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昨日から、何人かの俺が俺の中で闘っている。

一人目はヤサ男の俺。
アパパネを三冠牝馬にしてやりたいと思っている。

圧倒的一番人気だけど、
あの馬に乗るのはとても難しいと感じている。
いや、乗って好走するのは簡単だが、
勝ち切るのが簡単ではないのだと確信している。
5秒くらい使えるすごい脚。
それをどこで使ってやれば1着でゴールできるのか?
秋華賞を10回戦えば4回は勝てるだろう。
だけど、チャンスは1回のみなのだ…。

二人目は中年男の俺。
ベテランジョッキーの匠の技を夢想している。

柴田善臣のアグネスワルツが逃げる。
二番手の内田博之のオウケンサクラ、
そして、その内側にいる武豊のアプリコットフィズが
レースのペースを作る。
もまれると自分の競馬ができないサクラとフィズ、
だから早めに動くだろうと、
二頭と二人の様子をうかがう蛯名正義のアパパネ。
だが、4コーナーを過ぎても
内田と豊はトップギアに入れない。
後ろにいる一番人気の馬をあざ笑うかのような背中を見せながら
アパパネの行く道をさえぎるような併せ馬で
前にいる善臣ワルツを捕らえに行く…。

三人目はストレスの溜まった俺。
破壊的な競馬を求めている。

早めに動いたのは吉田豊のクラックシードだったか。
京都の芝内回り2000m、
3コーナーでまくり気味に上がっていった一頭につられて
イケイケ女たちの負けん気に火がついていく。
まだ早い!
ジョッキーの声が聞こえても、
一度点火したアパパネの闘志は消すことはできない。
女心と秋の空なつぶしあい。
そして、追い込み馬が殺到するゴール前…。

四人目、
五人目、
六人目…
どんどん俺が増えていく。
だから競馬は面白い。

午後の3時ごろ、どんな俺が馬券を買うのだろう。


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