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トヨタ・ラクティス [2012/11]

映画『ヤング・アダルト』をDVDで観た。
ooshimauma.jpg
シャーリーズ・セロン演じる37歳の元美女。
バツイチでゴーストライター。
キティちゃんのデカTシャツを着て、
歯を磨いた直後にコーラを飲む女。

なんとなく人生に行き詰って、
捨てたはずの故郷に住む元カレを訪ねる。

17歳の頃、
アイドルスターのように
モテモテだったその地で、
高くそびえ立てていた鼻っ柱とプライドを
木っ端みじんに砕かれる物語。

最高に恥ずかしくてつらくて、
目をそむけていた過去の自分と向き合う話。

観たら、
恥ずかしい青春時代を思い出したくなって、
かつて通っていた大学を見に行った。


トヨタ・ラクティスは、
トヨタにしてはなかなか楽しいクルマだと思う。

柔らかすぎず、
意外にきびきびとした足回り。
小さいクルマなので、
小さいエンジンもちょうどいい感じ。

車後部のドア、
ハッチバックを開ければ、
低い底面にちょこんと座れて、
そこでコーヒーを飲んだり、
たばこを吸ったりしたくなる。

男2人と女1人、
気楽にドライブ旅に出て、
バカ騒ぎしながら
秘めた想いを打ち明けようかと思ったけど
やっぱやめて、
終わらないバカ騒ぎを続ける……
みたいな赤面的青春物語が
ピッタリはまりそうだ。


新しい校舎とピカピカの図書館が建設され、
すっかり様変わりした母校。

キャンパスの奥のほう、
健在だった古い校舎のベンチで
昔の自分を振り返ってみる。

自意識が半端なく過剰で、
女子学生や友人の気を引くことで
懸命にアイデンティティを確立しようとしていた……
ってことを
忘れていたことに気づく。

綺麗になった学食で
現役の学生を眺めながら
カレーの大盛り290円を食べる。

くだらなくって大切な時間を過ごしていたなあ……
と思いながら、
自分がすっかりオッサンになったことにも気づく。


学校の隣り、
25年以上前によく行った喫茶店がまだやっていた。

改装してずいぶんオシャレになっていた。

奥さんが、
昔と本当に変わらない笑顔と
のんきなしゃべり方で迎えてくれた。

マスターは1年と半年前に亡くなったとのこと。

怒っているのかと思ったら
実は冗談を言っていて、
少しは気安くなったかなーと思うと
ビシッと叱られる……

どうもわからない部分があるマスターだった。

今だとわかる部分もあるんだけど。

カウンターの中には娘さんがいた。
母親と一緒にこの喫茶店をやっているのだ。

25年前にはメニューになかったカプチーノを飲み、
ただでコーヒーを一杯ごちそうになって、
奥さんに再訪を約束して店を出た。

次行った時は
学生時代によく食べていた
焼きうどんかナポリタンを食べようと思った。

もっともっと
恥ずかしい物語を思い出せそうだ。


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