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別れの季節 [2010/03]

3月は別れの季節だ。
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まあ、大人になってからは、
小学生や中学生や高校生の時のように
明らかな別れの季節にはなっていない。

フリーのライターは無所属なので、
異動もないし、退社する仲間もいないし。
ま、会ったとたん二度と会わない相手も多いので、
逆に言えば年がら年中“別れの季節”なのだとも言える。

ただ、子供が幼稚園などに行くようになると、
3月がふたたび“別れの季節”となる。
卒園していく年長さんの子供たちやその親がいるので。
お父さんの転勤で引っ越す子供もいるし。

ここ数年、昔の3月の感覚を思い出してきていた……
のだが、この3月は別れが多くてビックリしている。

サッカースクールのコーチが別のスクールに転職。
幼稚園の先生が6月の結婚に向けて退職。
吉祥寺の飲み仲間が職をクビになって大阪で人生やり直し。
んで、最も世話になってきた編集者が退社するとのこと。

他人事ではない、
という不安がじんわりと胸に湧き上がっている。

ピーター・フォークのドラマ『刑事コロンボ』が観たくなる。
犯人と刑事が出会って、
約90分あれこれ戦っておたがいをわかり合った後、別れる話。

あーいう別れ方のできる大人になりたい。

寅さん、「男はつらいよ」でもいいかな。


電話取材 [2010/03]

で、一対一のインタビューにも実は二通りのやり方がある。
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ひとつは直接会って目の前で話を聞くやつ。
ま、普通のインタビュー。
もうひとつは電話で聞くやつ。
取材相手が忙しかったり遠いところにいたりして会えない場合、
電話で話をすることが、まあときどきある。

で、俺はこの電話取材が
わりと嫌いじゃないことを思い出した。

いや、向こうの表情が見えないために
あわてて話を進めすぎちゃったり、
逆にこちらの表情が見えないので
リラックスさせようとした冗談が誤解を招いたりと、
失敗することも多々あるのだが、
意外と面白い結果に終わることが多い。

たぶん、
本当に一対一だから。
電話だと。

綾戸智恵さんと電話で話したとき、
俺は味の素スタジアムの通路にいた。
Jリーグの試合中でガヤガヤうるさかったのだが、
それに負けない元気で
“ナニワのおばはん”は、超早口でお話してくれた。

あんまり早口で
ほとんどメモを取るのが間に合わなかったのだが、
インタビュー自体は面白いものになっていた。
言葉も大事だが、
相手の生きているパワーが感じられることのほうが
大事なんだなーと思った。

もしもしー、もしもーし、もーしもし。


囲み取材 [2010/03]

インタビューは、そのやり方で二通りに分かれる。
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ひとつは単独インタビュー。
タレントさんとかと一対一で話すやつ。
もうひとつは囲み取材。
タレントさんを何人かのライターが囲んで話を聞くやつ。

で、俺は囲み取材が苦手である、
ということが、この前、囲み取材をしていてわかった。

4月に始まるドラマのロケに行って、
出演者の俳優に話を聞いたのだが、
正直、思うような取材ができなかった。

だって、俺以外のライターはみんな女の人なんだもん。

そのテーブルには全部で10人以上の人が座っていて、
取材を受けている俳優と俺だけが男。

たぶん、その割合はその場だけではなく、
日本の雑誌界の割合でもあるような気分になって落ち込んだ。

10人ライターがいたら、9人以上は女性、男性はいて1人。

男のライター達よ、みんな元気かーい?

映画『ミリオンズ』 [2010/03]

ケーブルテレビで映画『ミリオンズ』を観た。
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ダニー・ボイル監督のクリスマス映画。
小学生の兄弟、その弟のほうが主人公。
聖人の幻だか、幽霊だかが見える6歳か7歳くらいの弟。
彼とその兄ちゃんが、
信じられない額の大金を手に入れたことで始まるコメディ。

泣けた。
まいった。

物語は、まあ読めてしまうというか、
わりと普通に期待した線で進んで行って、
驚きとかはない。

ないからこそ、少年たちやその父とかが見せる表情が
心の中に伝わりやすい。

感動というのは、
ちょっとした意外性、ショックがないと生まれにくいものなのだが、
あえてそこんところは我慢して、
ガキでもわかる展開でじんわり攻めてくる。

『トレイン・スポッティング』のダニー・ボイル監督が
優しさをあけっぴろげにしたことに感心した。

大人が純粋さを見せる時には、
天然なんてもので勝負するのではなく、
優れた技術による確信犯になるべきなんだよなあ
と思った。




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