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ジャパンカップ [2010/11]

ジャパンカップは、競馬場で観たいレースである。
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見たことのない外国馬をパドックで見る。

連れて歩いている外国の競馬関係者の
服装やしぐさなどに感嘆する。

観客の中にも異国の方がいらっしゃって、
いつもとは違う華やかなムードがある。

天気のいい日なら、レース後、
素晴らしい夕景の富士山も見える。

昔は、一年の府中最後の日ということで、
東京競馬場での重賞をターフビジョンで流していた。

馬券や新聞が舞っているスタンド前、
VTRで流れるホクトヘリオスの追い込みに、
なんとなく帰れないファンたちが歓声を上げたりしていた。


だが、今年のジャパンカップ、
どうも子供たちが競馬場行きに乗り気でないらしい。

うーむ。


ジャパンカップは世代交代のレースでもある。

絶頂期にある名馬に対して
若い三歳馬が挑戦状を叩きつけるレース。

女帝・ブエナビスタに挑むのは
ペルーサ、エイシンフラッシュ、ローズキングダム、
そして、ヴィクトワールピサの三歳牡馬四銃士か。

このうちの誰かが女帝を打ち倒すのか、
それとも、四“従”士のままなのか…。

子供の従士となりつつある俺としては、
逆転の目に賭けたい気もする。

できれば競馬場に行って。



Anything Goes! [2010/11]

朝、幼稚園へ子供を送っていくとき、
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『Anything Goes!』を歌っている。

『仮面ライダーオーズ』の主題歌。
歌っているのは大黒摩季。

大黒摩季という人に関しては
『ら・ら・ら』という曲をなんとなく聴いたことがあるだけで、
もう俺にはまったく関係ない女性歌手かなー
と勝手に思い込んでいたのだが、
この『Anything Goes!』を聴いてから、
いろいろ聴いてみたくなっている。

『Anything Goes』は
大黒摩季の作詞・作曲ではないが、
その歌を聴いていると、
正直胸が熱くなって泣きそうになってくる。

がんばれ、大黒摩季。

がんばってほしい。

負ける気など持たずに闘い抜いてほしい。

そう思いながら歌っているのだが、
ふたりの息子たちはそんなこたあ全然知らずに、
アンクの合いの手を入れてくれる。

しかも超テキトーな歌詞で。

そのバカガキまるだしな歌いっぷりを、
大黒摩季に聴かせたい。


マイルチャンピオンシップ [2010/11]

「クルマとネコ、どっちが好き?」
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道を歩いている時に次男に訊かれた。

男はつらいよの車寅次郎と、
ニャー芸の猫ひろし、
どっちが好きか? という質問ではない。

自動車とその辺をうろうろしている猫の話。

ちょっと考えたふりをして、
どっちかと言えば猫かなーと答えた。

息子ふたりにも同じ質問をすると、
ふたりとも当たり前な感じで
「猫」
と答えていた。

今日の競馬はマイルチャンピオンシップ。

本命馬が不在、難解なレース。

馬を一頭一頭見比べていくのだが、なかなか答えが出ない。
走ってきた路線が違ったり、外国馬がいたりで
<クルマとネコ>のように比べづらいのだ。

“どちらが強いのか”わからない状態。

それでも、“どちらが好き”なのかはなんとなく見えてくる。

馬の顔で言えばトゥザグローリー。
馬の走り方で言えばワイルドラズベリー。
騎手の顔で言えばスマイルジャック。の川田将雅。

あとは名古屋グランパスエイトの優勝を祝って、
8番のダノンヨーヨーってところか。

ストイコビッチは、
俺のワールドカップ史上ではナンバーワン選手。
おめでとう。

なんとなく、猫な感じのプレイヤーな記憶があるんだけど、
俺だけかなー?



エリザベス女王杯 [2010/11]

今日はエリザベス女王杯。
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アパパネが歴史的名牝なのはわかった。
アニメイトバイオの素質が一級なのもわかった。
サンテミリオンの輝きもミルコ騎手の力で戻るかもしれない。

だけど、
今日は3歳牝馬よりも古馬牝馬を買いたい気分。

最近、浅野温子ブログを見るのが
毎日の楽しみになっている。

楽屋の素顔や、
花の写真なんかが掲載されていて、
ほんわかドキドキな気持ちになる。

中学生の頃、憧れていたお姉さんが、
たまたまとなりに引っ越してきて、
時々、顔を合わせてはあいさつしてる感じ。

今回の出走馬でいえば、
メイショウベルーガなのか、
リトルアマポーラなのか、
テイエムプリキュアなのか?

イイ女はどこにいる?


『パピヨン』 [2010/11]

「パピヨン」
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といえば、
すっかり、漫画『土竜の唄』に出てくる
クレイジー・パピヨンこと日浦匡也のことになっている今の俺だが、

本来、「パピヨン」といえば
スティーブ・マックイーンの映画『パピヨン』の
主人公を思い起こすのが、ま、当たり前。

その映画『パピヨン』が夜中にBSでやっていたので、
久しぶりに観た。
最後の30分間だけ。

いつか子供たちに観てもらいたいなと思った。

自由を追い求めて、
過酷な試練や苦境と闘い抜く脱獄囚の話。

終わった後、
山本晋也カントクと作家の逢坂剛が対談をしていて知ったのだが、
『パピヨン』の脚本を書いたダルトン・トランボという人は、
『ローマの休日』も書いた人だったとのこと。
偽名で。

言われてみると確かにどちらも自由を求めた人間の話。
愛情にも似た友情だけが、
唯一つの精神的な手助けとなる点も同じか。

ふたつの映画を合わせて想起するとわかりやすいんだが、
“自由である”というのは
“未来を想像できる可能性が十分にある”ということだと思う。

そういう意味でいえば、
今の日本や世界全体がとても“不自由”なのは間違いない。

そんな状況でも、
不屈の闘志と鉄の意志を持って生きてほしい、
そう子供に対して、いや自分自身に対しても思うのだ。

パピヨンのように。

マックイーンでも、日浦匡也でも
どっちのパピヨンでもいいんだけどさ。


萩原健一コンサート [2010/11]

ショーケンのコンサートを観た。
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中野のZEROホール。

歌うというか、
パフォーマンスするショーケンを見ながら、
昔、取材させてもらった緊縛師のことを思い出していた。

5年前に亡くなってしまった明智伝鬼さん。

狭いマンションの一室。
十数名の客を前にSMショーが始まる。
とても丁寧に、だけどすばやく縄で縛られていく女性。

ぐっ。
ふわっ。
天井の滑車につないだ一本の縄を引っ張った瞬間、
亀甲縛りされた女性が宙に浮く。

おおおっ。
今、俺は、奇跡のようなものを見てしまった…!
その時の感動みたいなものは今も忘れられない。

ショーの後、少し話を伺ったのだが、
もっぱら、内容は愛の話。

縄という道具への愛。
そして、縛る相手への愛。

他人のことをあれほど大切に思っている人に
会ったことがない。

ショーケンのコンサートは大変盛り上がり、
そして、理由がよくわからないまま
とにかくカッコいい、面白いなーと思いながらアンコールへ。

最後の曲、というか熱い叫びは
三本締めならぬ、四本締めで終わった。

そして、ショーケンの挨拶。

「みなさん、日本の未来のために
 明日という一日を懸命に生きていきましょう」

俺たちへのエールだった。

客出しの音楽、
ショーケンが歌う『君が代』を聞きながら、

男ってのは、
マジメに変態じゃないと、
カッコよく生きられないんだな、と思った。

いっしょにコンサートに行った漫画家は、
「やっぱ不良が必要なんだよ、ニッポンには」
と言っていた。

“不良”と“変態”、
どっちも足りなくなってないか、
オリって男はよ~。


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